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ソフトバンク光で固定IPアドレスを使うには
ソフトバンク光の利用を検討している方、またはすでに利用している方で、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 ソフトバンク光を利用する際に固定IPを使用する方法および代替手段について、詳細に説明いたします。 ソフトバンク光で固定IPを使うための手順や代替手段、注意点について詳しく解説します。
ソフトバンク光の標準サービスでは、固定IPアドレスは提供されていません。しかし、代替手段を利用することで、固定IPアドレスによるインターネット接続環境を構築できます。
この記事では、ソフトバンク光で固定IPアドレスを利用したい方に向けて、以下の内容を徹底解説します。
この記事を読めば、ソフトバンク光で固定IPアドレスを利用する方法が完全に理解できます。またその際の注意点もわかり、自身のニーズに合った最適な選択ができるようになります。
ソフトバンク光における固定IPアドレスの基本
ネットでソフトバンク光というワードと固定IPアドレスというワードを合わせて検索すると何やら設定方法らしき情報記事が出てきます。
これはソフトバンク光で提供されているBBユニットという機器のLAN側のIPアドレスを固定する設定方法というお話であって、皆さんが聞きたいと思っているWAN側に割り当てられるIPアドレスを通常の動的なものから固定的なものに変えるオプションないしプランについてではありません。
いうまでもなくこの記事はWAN側に割り振られる動的IPアドレスを固定にするという点に説明を加える記事です。
ソフトバンク光で提供されるIPアドレスの種類
ソフトバンク光(だけではなくほとんどのプロバイダも同じですが)では、IPv4とIPv6という2種類のIPアドレスが提供されています。
インターネット接続用に回線を契約するとソフトバンク光のプロバイダであるBBIX(ソフトバンクの完全子会社です)とあなたの自宅のルータ・PCは、IPoE方という方式でネイティブに接続がかかり同時にIPv6アドレスが流れてきます。
これでIPv6であなたの家の端末とソフトバンクのプロバイダ(BBIX)が繋がったことを意味します。
またソフトバンク提供のBBユニット上でIPv4overIPv6という技術が実行され、 IPv4パケットもこのIPv6回線を通れるようになり、結果あなたの端末にはIPv4アドレスも流れてきます。
ただここで流れてくるIPv4アドレスは動的アドレスであり固定アドレスではありません。
そこで、リモートワークに利用したり、また自宅にサーバーを構築し一般に公開したり、外出先から自宅監視カメラをコントロールしたりするなどの特定の用途で利用するには、別に固定IPアドレスが必要になってくるのです。
ただ、ソフトバンク光ではこの固定IPアドレス提供のオプションやプランが一切ありません。
そこでソフトバンク光を使いながらこのような固定IPによる接続を希望するならどのような方法があるのか?について詳しく解説したいと思います。
固定IPアドレス利用する2つの方法
ソフトバンク光で固定IPアドレスを利用するには、以下の2つの代替手段があります。
- 固定IPアドレス付与サービスを提供しているプロバイダを別途追加契約する
- VPNサービスの利用
それぞれの方法について、詳しく解説します。
ソフトバンク光はそのままに別途もう一つプロバイダと契約する
ソフトバンク光の契約はそのままに、固定IPアドレスを提供する別のISPと追加契約をする方法です。当然ダブルで月々費用がかかります。選べるプロバイダはかなり限定されますが目的は確実に達成できます。
問題はその場合の具体的な環境作り。
BBユニットの配下に別途もう1台市販のルーターをつなぎそのルーターにIPv4のPPPoE設定をするなら問題ありません(下図)。
BBユニットだけでこれが実現できないか?
ではソフトバンク光のBBユニットだけで何とかならないのか?
IPv4 over IPv6が実現しているBBユニットに他社ISPのIPv4 PPPoE接続を同時に設定することも理屈の上ではできるはずです。(実際、高機能な市販のルーターではこのような設定が出来るものがあります)。
これが実現すればBBユニット1台で済むわけです。
この場合ソフトバンク光からIPoE接続によって動的なIPv6アドレスと(IPv4 over IPv6を介して)IPv4アドレスが割り振られるのと同時に、PPPoE接続によるIPv4固定IPアドレスが割り振られるという夢のような環境が実現します。
ただBBユニット自体がそのような設定をユーザーに開放しているかどうかは別の問題です。
BBユニットは、ソフトバンク光のサービスに最適化されており、他社ISPのPPPoE接続設定をサポートしていない可能性があります(ソフトバンク光のWebサイトには言及されていないので直接問い合わせるしかない)。多分認めていないと思います。
BBユニット→市販ルーターという構成での注意点
先ほどの図で示したようにBBユニットの配下にもう一台ルーターを接続する場合、追加して契約したISPと接続するためのこの市販ルーターにPPPoE接続設定(プロバイダ発行のインターネット接続用のID/PWの設定のこと)をしなければなりません。
これが一番固い方法ですが、デメリットないし懸念点もあります。
①ルーターがもう一台必要となる
ただし特に高スペックなものは要りません。IPv4のPPPoE接続を1アカウント使うだけですので。
②いわゆる二重ルーターを構成することになる
下部LAN側でIPアドレスのバッティング(競合)という自体を引き起こす可能性があります。
対処法としては後ろに繋いだ市販ルーターのDHCP機能を無効にするか、できない場合は市販ルーターをBBユニットのLAN側IPアドレス(192.168.3.1)と異なるサブネットワークにすればOKです。
追加契約する他社ISPの条件とは?かなり限られるプロバイダ選び!
追加契約するISP(プロバイダ)は固定IPアドレス提供しているプロバイダならどこでもいいか?というと実はそうではありません。
固定IPアドレス提供サービスは利用している回線によって注意点が3つあります。
①Ipv6+IPoEではなくIPv4+PPPoEで接続できるサービスであること
意外に感じるかもですがこれは非常に大事なポイントです。何故ならそもそもIPv6という規格は回線1本に1つしか流せません。排他的なのです。
ソフトバンク光を解約しないわけですからこの回線にはソフトバンク光によって一つのIPv6アドレスが排他的に流れている回線ということになります。
ソフトバンクのIPv6が流れている同じ回線に他社ISPのIpv6+IPoEは流すことができないのでIpv6+IPoE方式のみ提供しているISPと契約をしても、そもそもそのISPと接続できないわけです。
当然固定IPアドレスも流れてきません。その追加契約は100%意味のない無駄な追加契約となります。
ソフトバンク光のイPv6が流れている回線で固定IPを使うために追加契約できるのはIPv4+PPPoEを提供しているプロバイダじゃないと駄目だということです。
Ipv6+IPoEを提供しながらIPv4+PPPoEも可能というプロバイダももちろんありますが、今後の傾向としてはIpv6+IPoEを提供している以上IPv4+PPPoE接続は不可とするプロバイダが増えてくると思います(IPv4アドレスの枯渇でこれ以上のIPv4アドレスを払い出したくないからこそIpv6+IPoEを提供しているわけですから)。
プロバイダの主流がIpv6+IPoEになっている現時点ではIPv4+PPPoE接続を利用できるかどうかは事前に問い合わせするなど注意しないといけません。……
②対応回線がフレッツ回線であること。
固定IP接続サービスを提供するプロバイダは対応回線を制限してくるところが多いです。ソフトバンク光はいわゆる光コラボ回線です。
光コラボ回線というのは設備の実態はNTT東西のフレッツ回線そのものです。
ですので結果としてフレッツ回線対応の固定IP提供サービスのプロバイダでないといけません。
③回線の契約と分けてプロバイダ契約(接続サービス部分)だけでも契約できるISPであること。
当たり前っちゃ当たり前ですね。アクセス回線はソフトバンク光がありそれを解約せず維持しようというわけですから、回線はもう追加で要らないわけです。 固定IPアドレス提供サービスの中には回線ごと申し込まないと契約できないサービスも結構あるので注意が必要です。
以上3条件をクリアできる固定IPプロバイダを以下に紹介します。
ソフトバンク光で固定IPを利用する場合のおすすめプロバイダ(追加契約パターン)
おすすめはインターリンク社のZOOTNEXTです。
ZOOT NEXT
サービス名がよく似たZOOTNATIVEではないので注意してください。
ZOOTNATIVEの方はIPv6+IPoEですのでソフトバンク光のIPv6と相関エラーになり繋がりません。
ZOOTNEXTは他社個人向けサービスと違い固定IPアドレス1個だけではありません。必要に応じて複数申し込める(もちろん数により費用は違ってきます)ことから法人でも多くの顧客を獲得しています。
月額1,320円(税込)でしかも最大2か月無料お試し期間があり、筆者的にはソフトバンク光ならこれ一択だと思います。ただし10ギガ回線には対応しておりませんのでそこは注意下さい(この後説明します)。
注意! ソフトバンク光10ギガ回線なら固定IP接続は諦めるしかない
フレッツ回線の10ギガに対応している固定IPアドレス提供サービスはあります。
先ほどちらっと出てきたインターリンク社のZOOTNATIVEの方はフレッツ10ギガに対応しています。
そしてソフトバンク光は光コラボ回線なので設備上の実態はフレッツ回線だと説明しました。
なら、ZOOTNATIVEならソフトバンク10ギガ回線を解約せず固定IPが使えるとなりそうですが、残念ながらこれも不可です。
先にも説明しましたようにまずソフトバンク光は1ギガ回線でも10ギガ回線でもプロバイダ部分(つまり接続サービス部分)だけを分離して解約することが出来ません。
ということはソフトバンク光を解約しない限りその回線には1つのソフトバンク光(BBIX)のIPv6アドレスが排他的に流れ続けていることになるので、すでに何度も説明しているようにインターリンク社と接続すること自体が不可能なのです。
インターリンク社のZOOTNATIVEが、この回線にIPv6アドレスを流そうといくら頑張ってもBBIXのIPv6アドレスがながれているのでZOOTNATIVEはIPv6アドレスをユーザに割り当てることが出来ないからです。
ZOOTNATIVEの固定IPアドレスはインターリンクがIPv6アドレスを割り当てることが出来た(=IPv6でつながった)ユーザにのみIPv4固定IPアドレスを流せるのです。
そもそもIPv6で繋がれないユーザには固定IPを流す手段がないのです。
では1ギガの時と同じように配下に別のルーターをつないでPPPoE接続すれば?
となりますが残念ながらZOOTNATIVEはPPPoE接続方式は採用していないのでこれも出来ません。
PPPoE方式を採用しているのは10ギガ回線には非対応であることが公式Webページで明言されてちゃっているZOOTNEXTの方だけなのです。
このようにソフトバンク光10ギガについてはこの代替手段で固定IP接続することは諦めざるを得ないのです。
もしインターリンク社以外でフレッツ系の10ギガ回線にたいしてもPPPoE方式で固定IPを流せるプロバイダがあれば誰か情報共有頂ければ嬉しいです。
ソフトバンク光で固定IPを利用する場合のおすすめプロバイダ(VPNサービス利用パターン)
VPNサービスを契約して固定IPを利用するってどういうことか?
VPNサービスが固定IPサービスの代替となるのは、VPNサーバーを経由してインターネットに接続することで、常に同じIPアドレス(VPNサーバーのIPアドレス)を外部に公開できるからです。
多くのVPNプロバイダは、共有IPアドレスだけでなく、専用の固定IPアドレスを提供するプランを用意しています。
この専用の固定IPアドレスを利用することで、ユーザーは自身の実際のIPアドレスを隠しつつ、常に変わらないIPアドレスを利用できるため、固定IPアドレスと同様の目的を達成できます。
この方法は契約中のプロバイダが固定IP提供のサービスを行っていない場合でもプロバイダを変更することなく固定IP接続を実現する方法としてよく知られた方法です。
本来の固定IPサービスの利用と比較してどちらがいいか?
VPNサービスの方が優れている点
- コスト:
一般的に、VPNサービスで固定IPアドレスを利用する方が、ISPから直接固定IPアドレスを契約するよりも安価な場合が多いです。 - 柔軟性:
VPNサービスは、IPアドレスの固定化だけでなく、接続元の国や地域を柔軟に変更できる場合があります。これにより、地理的な制限のあるコンテンツへのアクセスや、特定の国からのアクセスを装うことが容易になります。 - セキュリティ:
VPN接続は暗号化されるため、インターネット上での通信の安全性が向上します。特に公共Wi-Fiなどを利用する際には、セキュリティ上のメリットが大きいです。 - 設定の簡便さ:
VPNアプリをインストールし、設定するだけで固定IPアドレスを利用できるため、ISPとの煩雑な契約や設定作業が不要な場合があります。
本来の固定IPサービスの方が優れている点
- パフォーマンス:
VPNサーバーを経由するため、通信速度が若干遅くなる可能性があります。特に、VPNサーバーとアクセス先のサーバー間の距離が遠い場合や、VPNサーバーの負荷が高い場合には影響が出やすいです。 - 安定性:
VPNサービスの品質はプロバイダによって異なり、接続の安定性やサーバーの稼働率が低い場合があります。 - IPアドレスの信頼性:
一部のWebサイトやサービスは、VPN経由のアクセスをブロックする場合があります。特に、セキュリティが厳格なサービスでは、VPNのIPアドレスがブラックリストに登録されている可能性もあります。
固定IPの代替として利用する場合のVPNサービスを選ぶポイント
- 固定IPアドレスの提供:
まず、VPNプロバイダが固定IPアドレスのオプションを提供しているかを確認する必要があります。共有IPアドレスではなく、専用の固定IPアドレスを提供しているかどうかが重要です。 - サーバーの場所:
利用したいサービスやアクセスしたいコンテンツがある地域にVPNサーバーが存在するかどうかを確認します。 - 通信速度と安定性:
プロバイダの評判やレビューなどを参考に、通信速度が速く、接続が安定しているかどうかを確認します。無料トライアル期間があれば、実際に試してみることをお勧めします。 - セキュリティとプライバシー:
強固な暗号化方式を採用しており、ログを適切に管理しているかなど、セキュリティとプライバシーポリシーを確認します。 - 料金:
自身の予算に合った料金プランを提供しているかを確認します。長期契約の場合に割引がある場合もあります。 - サポート体制:
問題が発生した場合に、迅速かつ丁寧なサポートを受けられるかを確認します。
ソフトバンク光で固定IPサービスの代替として利用できるおすすめVPNサービス
本稿ではよく固定IPの代替として利用される代表的な3サービスを紹介します。
サービス名 | 料金 | 固定IPアドレス数 | 通信速度 | セキュリティ | 利用シーン |
Glocal VPN
|
月額990円~ | 1000以上(共有) | 高速 | 高い | リモートアクセス、サーバー公開、オンラインゲームなど |
マイIP
|
月額1,100円 | 1 | 普通 | 普通 | リモートアクセス、オンラインゲームなど |
マイIPソフトイーサ
|
月額3,300円~ | 最大128 | 普通 | 普通 | サーバー公開、複数拠点からのアクセスなど |
以下に、Glocal VPN、マイIP、マイIPソフトイーサ版の3つのサービスについて、固定IPサービスの代替としてみた場合の評価を個別にまとめます。
Glocal VPN
専用の固定IPアドレスオプションがあり、固定IPの代替として利用可能です。
一般的な固定IPサービスと比較して、コストを抑えられる可能性があります。
複数の国にサーバーを設置しているため、必要に応じて接続元の国を変更できる可能性があります。これは従来の固定IPサービスにはない利点です。
固定IPアドレスの利用だけでなく、VPNとしてのセキュリティ機能(暗号化など)も同時に利用できるため、安全な通信環境を構築できます。
どのようなユーザにおすすめか?
コストを抑えつつ、固定IPアドレスとVPNのセキュリティ機能を両立したいユーザー。
特定の国のIPアドレスを利用したい柔軟性を求めるユーザー。
グローバルIPアドレスを固定化【Glocal VPN】
マイIP
主に固定IPアドレスの提供に特化したサービスであり、代替として十分利用可能です。
長期間にわたって固定IPアドレスを提供しており、安定性に定評があります。ビジネス用途など、信頼性を重視するユーザーに適しています。
固定IPアドレスの利用に特化しているため、料金体系が分かりやすい可能性があります。
VPN接続のような複雑な設定が不要で、比較的簡単に固定IPアドレスを利用開始できる場合があります。
VPNとしての機能(接続元の国変更など)は、一般的なVPNサービスと比較して限定的である可能性があります。
通信の暗号化など、VPN特有のセキュリティ機能は期待できない場合があります。セキュリティを重視する場合は、他の対策と併用する必要があります。
どのようなユーザにお勧めか?
安定した固定IPアドレスをシンプルに利用したいユーザー。
VPN機能よりも、特定のサーバーへのリモートアクセスや、特定のサービスへのアクセス制限解除など、固定IPアドレスの基本的な用途を重視するユーザー。
自宅から、出先から、海外から。日本の固定IPでVPNできる【マイIP/マイIP ソフトイーサ版】
マイIPソフトイーサ版
VPN Gate (無料版):
一時的な利用やテスト用途には使える可能性がありますが、IPアドレスが変動する可能性があり、安定性やセキュリティも保証されないため、本格的な代替としては不向きです。
PacketiX VPN (有償版):
高度なVPN機能を提供しますが、固定IPアドレスのオプションについては別途確認が必要です。提供されている場合でも、コストは高くなる可能性があります。
PacketiX VPN (有償版):
高度なVPN機能と柔軟な設定が可能であり、企業などの本格的な利用にも対応できます。
PacketiX VPN (有償版): 固定IPアドレスのオプションの有無や料金が不明確であり、コストも高くなる可能性があります。設定も比較的複雑です。
固定IP代替として特におすすめなユーザー:
VPN Gate (無料版): 個人的な一時利用や、VPNの仕組みを試してみたいユーザー。固定IPアドレスの代替としては推奨できません。
PacketiX VPN (有償版): 高度なVPN機能が必要で、かつ固定IPアドレスのオプションがあれば検討する企業ユーザー。ただし、事前の詳細な確認が必要です。
自宅から、出先から、海外から。日本の固定IPでVPNできる【マイIP/マイIP ソフトイーサ版】これらの評価を参考に、ご自身の利用目的や要件に合わせて最適なサービスを選択してください。特に重要な用途で利用する場合は、各サービスの公式サイトで最新の情報を確認し、可能であれば無料トライアルなどを活用して実際に試してみることを強くお勧めします。