この記事では、wifiモバイルルーター 楽天の全容について解説します。
楽天のモバイルルーターはコスパ最強だとか、安さを求めるなら楽天モバイル一択!のようにとにかく導入コスト面でのメリットを強調するものが多いと思います。
しかしインターネットを利用するにはモバイルルーター以外にも光回線だとか、挿すだけWI-FI(ホームルーター)だとかあるわけで、その中でモバイルルーターというのがどんなものかそもそも何なのか?と疑問を持っておられる方もあると思います。
特にwifiモバイルルーター 楽天は、多くのユーザーにとって理想的な選択肢です。
最終的に自分の生活スタイルの中で楽天モバイルのモバイルルーターを導入するのがいいのか?踏みとどまった方がいいのか?
それを判断しなければならないわけでそのためにいろんな疑問を解消していかなければなりません。
- 楽天モバイルはWiFiルーターの代わりになるのか?
- 自宅のインターネット回線(ホームルーター)として使った場合のデメリットはないのか?
- ポケットWi-Fiとホームルーターのどちらを選ぶべきか?
- 楽天ポケットWiFiの端末だけを買うことはできるのか、
- そもそもルーターを買うだけでWi-Fiは使えるようになるのか、
などなど”モバイルルーターそもそも”に関連する疑問もあります。
この記事では、そうした一つひとつの疑問にも回答してゆきます。
この記事を読めば、モバイルルーターの基本と楽天モバイルのモバイルルーターについて必要な知識が全部はいるようになります。
この記事でわかること
- なぜ楽天モバイルは「コスパ最強」なのか?使った分だけ支払う料金プランと衝撃の1円端末キャンペーンの秘密
- 契約期間の縛りの有無や、損をしないための支払い方法の選び方
- 通信品質は本当?利用者の正直な評判と、繋がりにくいと言われる本当の理由
- あなたに最適?ホームルーターとの比較や、楽天モバイルがおすすめな人の特徴
モバイルルーター楽天の料金と契約プランを解説
- 月額料金はいくら?データ量で変動する料金
- 楽天モバイルのルーター端末の費用はいくら?
- 楽天モバイル48回払いのデメリットは?
- 楽天モバイルのポケットWiFiは縛りなしか?
- 楽天ポケットWiFiだけ契約できるか?
- ルーターを買うだけでWi-Fiは使えるか?
月額料金はいくら? データ量で変動する料金
楽天モバイルのポケット型WiFiの料金は、とてもシンプルです。使うプランはスマホと同じ「Rakuten最強プラン」で、毎月使ったデータの量に応じて、支払う金額が自動で変わる仕組みになっています。
あまりネットを使わなかった月は安くなり、たくさん使った月でも支払う金額の上限が決まっているので、これはいいです。 もっとこういうサービスは増えるべきです。
月に利用したデータ量 | 月額料金(税込) |
3GBまで | 1,078円 |
20GBまで | 2,178円 |
20GB以上 | 3,278円 |
表のとおり、月に20GBを超えて使った場合、どれだけ動画を見たり、ネットサーフィンをしたりしても、料金は3,278円から上がりません。
要は3,278円での容量無制限のプランと考えてさしつかえありません。ただ普通の他社の無制限プランと違って、さらに使わなかった月は月額費用が下がるというオプション付きと考えてもいいかも。
モバイルルーターではこのような料金プランを使えるのは楽天モバイルだけです。
さらに、ご家族で楽天モバイルを使っているなら「最強家族プログラム」で、毎月110円引きになります。つまり、無制限プランを月々3,168円で利用できるのです。
毎月使うデータ量が変わる方や、通信費を少しでも安くしたい方にピッタリの、無駄のない料金プランです。
楽天モバイルのルーター端末の費用はいくら?
楽天モバイルのポケットWiFiで使う端末は「Rakuten WiFi Pocket Platinum」です。
この端末は、通常10,820円(税込)で販売されていますが、「Rakuten最強プラン」と一緒に申し込むと、なんとたったの1円(税込)で購入できます。
このキャンペーンを使えば、Wi-Fiを始めるための初期費用を、ほぼゼロに抑えることができます。
この1円キャンペーンは、楽天モバイルのプランと端末をセットで申し込むことが条件です。もし端末だけを買おうとすると、通常価格になってしまいます。
また、こうしたキャンペーンは、いつ終わるか分かりません。在庫がなくなったり、楽天モバイルの方針が変わったりして、急に終了することもあり得ます。
もし契約を考えているなら、早めに申し込むのがおすすめです。ほとんどお金をかけずにWi-Fiルーターが手に入る、またとないチャンスです。
ただしこの楽天純正の1円ルーター。 通常の使用には問題ない性能だと言われていますが、はっきりいって2025年現時点でみれば明らかに旧タイプのシロモノです。
楽天モバイルの電波には5G(ファイブジー)も飛んでいるのですが、このルーターそれを受信できません(4Gまでの対応で5Gには非対応)。
おまけにWI-FIの性能も旧タイプ(2009年の規格WI-FI4です)。しかも5GHz帯はなしで2.4GHz帯だけという仕様。
つまりこの端末楽天モバイルの電波をキャッチする能力も旧世代だし、スマホやPCに飛ばすWIーFI面でも旧々世代のものだということ。
初期費用を限りなく0円にする目的ならこれがベストな選択とはなりますが、この端末の性能に我慢できないなら、端末のみあとで高性能なものを購入するという方法がベストでしょう(次の項で紹介しましょう)。
かなり快適に楽天モバイル回線を使えるはずです。
Rakuten wifi Pocket純正ルーター以外のハイスペックルーターでも使えるか?
楽天モバイルのSIMカードは、SIMフリー(特定の携帯会社に縛られていない)のモバイルルーターであれば、ほとんどの機種で利用できます。
市販の高性能ルーターは、楽天純正のルーターよりもスペックが高いため、楽天回線の5Gエリアではより高速な通信が期待でき、Wi-Fiの安定性も向上します。
目指すべきスペックは5G対応とWI-FI6(7まではいらないかも)です。
これにより、「最強プラン」のデータ無制限というメリットを、より高いレベルで活用できるようになります。
ルーター選びで最も重要な「対応周波数帯(バンド)」
高性能ルーターを選ぶ際に、絶対に確認しなければならないのが「対応周波数帯(バンド)」です。ルーターが楽天モバイルの電波に対応していなければ、全く意味がありません。
- 4G(LTE):Band 3(楽天回線)、Band 18/26(パートナー回線であるau回線)
- 5G:n77(Sub-6)、n257(ミリ波)
特に、楽天回線の中心である「Band 3」と5Gの「n77」に対応していることが、快適な通信のためには不可欠です。
楽天モバイルで使える!おすすめ高スペックルーター
現在市販されているSIMフリーのモバイルルーターの中で、楽天モバイルの「最強プラン」との組み合わせにおすすめな高スペック機種を2つご紹介します。
機種名 | 富士ソフト +F FS050W | NEC Aterm MR51FN |
参考価格(税込) | 約34,000円 ~ 38,000円 | 約36,000円 ~ 39,000円 |
5G通信 | 対応 (Sub-6) | 対応 (Sub-6) |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 (11ax) | Wi-Fi 6 (11ax) |
対応周波数帯 | 5GHz / 2.4GHz 両対応 | 5GHz / 2.4GHz 両対応 |
最大通信速度 | 下り: 2.8Gbps | 下り: 3.8Gbps |
最大接続台数 | 32台 | 16台 |
有線接続 | 可能(別売クレードル使用) | 可能(別売クレードル使用) |
特徴 | バッテリーが大容量。
eSIMにも対応し、デュアルSIM運用が可能。 |
軽量でコンパクト。
NECの高い技術力による安定性が魅力。 |
※価格は2025年9月時点のECサイト等での販売価格の目安です。
富士ソフト +F FS050W
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国内の主要4キャリア(ドコモ, au, ソフトバンク, 楽天モバイル)のバンドに幅広く対応しているため、非常に汎用性が高い人気モデルです。大容量バッテリーを搭載し、長時間の利用にも安心感があります。物理SIMに加えてeSIMにも対応しているため、例えば楽天モバイルをメインにしつつ、通信障害時や電波の届かない場所では他社の回線に切り替えるといった柔軟な使い方ができるのも大きな強みです。
NEC Aterm MR51FN
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国内のルーターメーカーとして長年の実績と信頼があるNEC製です。コンパクトで持ち運びやすいデザインながら、5Gの高速通信に対応しています。NEC独自の技術による通信の安定性には定評があり、ビジネスシーンなど、絶対に通信を途切れさせたくない場面でも安心して利用できます。
高性能ルーターを別途購入するメリットとデメリット
楽天純正の1円ルーターではなく、数万円を投資して高性能ルーターを導入することには、明確なメリットと、理解しておくべきデメリットが存在します。
メリット
5Gによる超高速通信:
楽天回線の5Gエリア内であれば、4Gとは比較にならないほどの高速通信が可能です。
Wi-Fi 6と5GHz帯による安定接続:
電波干渉の少ない5GHz帯を利用でき、Wi-Fi 6によって複数台の機器を同時に接続しても速度が落ちにくく、非常に安定します。
有線LAN接続が可能:
別売りのクレードルを使えば有線LAN接続もできるため、オンラインゲームなど、より安定性が求められる用途にも対応できます。
デメリット
高額な初期費用:
最大のデメリットは、ルーター本体の購入に3万円以上の初期費用がかかる点です。一番のおすすめは最初契約時は純正の1円ルーターでスタートし一定期間利用します。
そしてそれで問題を感じないならばそのままで行く。不満ならルーターを高性能のものに買い替えるというのがいいでしょう。
設定は自己責任:
楽天モバイルのSIMを挿入した後、APN設定(インターネットに接続するための初期設定)を自分で行う必要があります。多くの機種では自動で設定されますが、うまくいかない場合は自分で調べて解決する必要があります。
楽天モバイルの動作保証外:
楽天モバイルが公式に販売している製品ではないため、万が一のトラブルの際に楽天モバイルのサポート対象外となります。
楽天モバイルのポケットWiFiは縛りなしか?
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」には、よくある「2年縛り」や「3年縛り」といった契約期間のルールがありません。
ですから、いつ解約しても「違約金」のような高額な請求をされることはありません。
これは、「ちょっと試してみたい」「短い期間だけ使いたい」と考えている方にとって、とても嬉しいポイントです。
ただし、一つだけ新しくできたルールがあります。
それは、契約したのに全く利用した形跡がないまま1年以内に解約した場合、手数料として1,078円(税込)を請求されることがある、というものです。
これは、キャンペーンだけが目的の不正な契約を防ぐためのルールです。
普通に使っていて、「家の電波が悪かったから」といったちゃんとした理由で解約する場合には、このお金が請求されることはまずありません。
なので、ほとんどの方にとっては、実質「縛りなし」で、好きなタイミングでやめられるサービスと考えて大丈夫です。
料金の支払い方法
多くのモバイルルーターでは基本クレジットカード払いのみとされているところが多いですが、楽天モバイルは口座振替(銀行自動引き落とし)の他、楽天ポイントでの支払い、一部デビットカードでの支払いもできます。
楽天ポイントでの支払は特にユニークで、楽天最強プランの契約者は楽天で買い物をすれば(曜日にかかわらず)ポイントが毎回通常の5倍つきます。それで最強プランの月額利用料金を支払えるというもの。
例えば、月に3GB未満の利用で済んだ場合の利用料金は1,078円ですが、毎回もの事に5倍のポイントがつくとなれば、この1,078円をポイントで支払ってしまえば実質0円です。
この5倍ポイントもポイントによる支払いもどちらも支払い方法にクレジットカードを選択している場合だけ使えるものです。口座振替を選んでいる場合はポイント5倍もなし、ポイントによる支払いもなし。です。
圧倒的にクレカ支払いの方が得ですね。
デビットカードについては基本「楽天銀行デビットカード」のみOKと考えた方がよさそうです。
他行のデビットカードも一部使える的な記述がWebページには見られますが、継続利用の月額料金の支払いみたいに毎月決まった額が請求されるサービスの支払にはデビットカードは利用できないのが普通です。
関連記事:【最新版】ポケットwifiを口座振替・初期費用なしで契約する方法
【最新版】ポケットwifiを口座振替・初期費用なしで契約する方法
ルーターを買うだけでWi-Fiは使えるか?
モバイルWi-Fiルーターは、残念ながら本体を買っただけでは、インターネットを使うことはできません。
モバイルルーターは、スマホと同じように、中に入っている「SIMカード」という小さなチップを通して、携帯会社の電波を受け取ります。
そして、その受け取った電波を、パソコンやタブレットが使えるWi-Fiの電波に変えてくれる機械なのです。
つまり、電波を受け取る「アンテナ」と、Wi-Fiを飛ばす「中継役」が一つになったものと考えてください。
このため、インターネットに繋ぐには、ルーター本体のほかに、必ず楽天モバイルのような通信サービス会社とのSIMカードの契約が必要になります。
ルーターを買うことと、通信プランを契約することは、常にセットで考える必要があるのです。
楽天ポケットWiFiだけ契約できるか?
「楽天モバイルのプランはいらないけど、Rakuten WiFi Pocket Platinumのルーターだけ欲しい」と考える方もいるかもしれません。
結論を言うと、ルーターだけを買うことはできますが1円ではないです。
ルーター本体が1円になるキャンペーンは、「Rakuten最強プラン」とセットで契約することが絶対の条件だからです。
もしルーターだけを買うと、通常価格の10,820円(税込)を支払うことになってしまいます。
モバイルルーターが税込10,820円なら安いといえば安いですが、5G非対応、WI-FI4でしかも5GHz帯が利用できないモバイルルーターな点だけ忘れてはいけません。
当然ですが、ルーターだけを買ってもSIMカードが付いてこないので、インターネットに繋ぐことができないことは当たり前です。
もちろん、対応周波数帯が合えば他の会社のSIMカードを入れて使うことはできますが、それなら初めから色々な種類のSIMフリールーターの中から選んだほうが、選択肢も多くて良いでしょう。
楽天モバイルのポケット型WiFiは、プランとセットで契約してこそ、その安さという最大のメリットを活かせるもので単体で購入するという発想は捨てた方がいいです。
モバイルルーター楽天の評判
楽天モバイルwifiの評判は?利用者の声を調査
楽天モバイルのポケット型WiFiの評判は、「安さ」を何より大切にするか、「通信の安定性」を一番に考えるかによって、利用者の意見がはっきりと分かれています。
特に、通信の品質については、ルーター本体の性能が少し前の世代のものである点が、大きく影響しています。
高く評価されている点:「圧倒的なコストパフォーマンス」
利用者から一番多く聞かれる良い評判は、やはりその驚くほどの安さについてです。
料金の安さ:データ使い放題で、月額料金の上限が3,278円(税込)というのは、他のポケット型WiFiと比べても非常に安いです。
例えば、同じように使い放題プランがあるWiMAXというサービスは、月々4,000円前後からが一般的です。このことからも、楽天モバイルがいかに安いかが分かります。
初期費用の低さ:「Rakuten WiFi Pocket Platinum」というルーターが、プランとセットでたった1円で手に入るキャンペーンは、「試しに始めてみたい」という人にとって、とても魅力的です。
実際に、「毎月の通信費が数千円も安くなった」「最初にお金がほとんどかからなかったので、気軽に契約できた」といった満足の声が多く聞かれます。
「とにかく通信費を安くしたい」「データの残量を気にせずネットを使いたい」という方にとって、楽天モバイルは、現在考えられる中で最もお得な選択肢の一つと言えるでしょう。
評価が激しく分かれる点: 「通信品質」
一方で、評価が分かれる一番の理由が通信の品質です。
主にどのような環境で使うかによってかなり評価がわかれます。
ビルの奥まった部屋や地下街などでよく利用する人の評価は低い評価となる傾向がつよく、屋外で主に使う人は問題ないという評価になる傾向があります。
このような評価がわかれるのは、①楽天モバイルの電波の特徴と②旧型の端末の利用という2つの理由があるからです。
① 楽天モバイルの電波はこういう電波
楽天モバイルが主に使っている4Gの電波(1.7GHz帯)は、まっすぐ進む力が強い反面、ビルなどの障害物に弱い性質があります。
そのため、建物の奥の部屋や、コンクリートに囲まれた地下、ビルの高い階などでは電波が届きにくく、「圏外になる」「通信がブツブツ切れる」といったことが起きやすくなります。
それが楽天の電波の特徴のように語られてきました。
他方ドコモやAu、ソフトバンクなどの3大キャリアはこの弱点をカバーするために、昔から障害物に強いプラチナバンドを併用して全国のエリアを構築してきました。
「プラチナバンド」とは、700MHz~900MHz帯の周波数帯の電波を指す通称です。この周波数帯の電波には、以下のような大きなメリットがあります。
障害物に強い: 電波が壁や建物を回り込んで進む性質(回折性)が高いです。
遠くまで届きやすい: 一つの基地局でより広いエリアをカバーできます。
建物の中や地下にも浸透しやすい: これまで繋がりにくかった場所での通信品質が劇的に向上します。
楽天モバイルは、このプラチナバンドを持っていなかったことが大きな弱点でした。
しかしこれは2023年9月までのことで楽天モバイルも「プラチナバンド」という特別な電波の運用を開始しています。
しかし、2025年9月の時点では、この便利な電波が使える場所はまだ都市部の一部に限られています。全国のどこでもその効果を感じられるようになるには、もう少し時間が必要です。
② 端末の少し古い性能が、通信の足かせに
配られているルーター「Rakuten WiFi Pocket Platinum」の性能が、他社の最新モデルと比べて少し古い世代のものであるという事実が大きく関係しています。
比較項目 | Rakuten WiFi Pocket Platinum | WiMAXの最新ルーター (例: Speed Wi-Fi 5G X12) |
5G通信 | 使えません (4G LTEだけ) | 使えます |
Wi-Fiの規格 | Wi-Fi 4 (2009年の規格) | Wi-Fi 6 (今の主流) |
使える電波の種類 | 2.4GHzだけ | 2.4GHzと5GHzの両方が使える |
カタログ上の最高速度 | 下り: 150Mbps | 下り: 3.9Gbps (3,900Mbps) |
実際の平均速度 | 約32Mbps | 約91Mbps |
※実際の平均速度は「みんなのネット回線速度」2025年9月時点のデータを参考にしています。
上の表を見ると、楽天のルーターの性能が、いくつかの大事な点で他社の新しいモデルに及ばないことが分かります。
Wi-Fi 4という少し前の規格: 今どきの主流である「Wi-Fi 6」は、楽天のルーターが使う「Wi-Fi 4」と比べて、単純な速さが約10倍も違います。
また、パソコンやスマホ、ゲーム機など、たくさんの機器を同時に繋いだときの安定感も格段に上です。
楽天のルーターはWi-Fi 4までしか対応していないため、楽天の電波が本来持っている力を最大限に発揮できず、ルーター自体が速さの限界を作ってしまっている可能性があるのです。
5GHzの電波が使えない: Wi-Fiの電波には、主に「2.4GHz」と「5GHz」の2種類があります。
「2.4GHz」は、電子レンジやイヤホンなど多くの家電も使うため、電波同士がぶつかり合って(電波干渉)、通信が遅くなったり途切れたりする原因になります。
一方、「5GHz」は他の電波とぶつかりにくく、安定した速い通信が得意です。
楽天のルーターは、この便利な「5GHz」の電波に対応していません。
特に、他の家のWi-Fi電波がたくさん飛び交うマンションなどでは、この点が大きな弱点になってしまいます。
あなたが主に使う場所が楽天のエリア内で、オンラインゲームのような常に最高の通信環境が必要な使い方をしないのであれば、その安さのメリットを十分に感じられるでしょう。
楽天モバイルはWiFiルーター代わりになるか?
スマホが1台あれば、「テザリング」という機能でパソコンなどをインターネットに繋ぐことができます。そのため、「わざわざ専用のモバイルWi-Fiルーターっているの?」と思うかもしれません。
たまに、少しの時間だけ使うくらいなら、テザリングでも十分です。でも、外出先でよく、または長い時間インターネットを使うなら、専用のモバイルWi-Fiルーターがあったほうが、ずっと快適です。
比較する点 | Rakuten WiFi Pocket | スマホのテザリング |
通信の安定感 | ◎(通信専門なので得意) | △(スマホの機能の一部) |
バッテリー | ○(自分の電池だけ使う) | ×(スマホの電池をすごく使う) |
同時に繋げる台数 | ◎(最大16台) | △(数台くらい) |
スマホへの負担 | なし | あり(熱くなる、電池が傷む) |
テザリングの一番の弱点は、スマホのバッテリーをあっという間に減らしてしまうことです。
長く使うと、いざ電話をしたい時に電池切れ、なんてことにもなりかねません。また、通信の安定感でも、電波を受け取ることを専門に作られたモバイルルーターのほうが、色々な機能を持つスマホより優れています。
これらのことから、外でインターネットをよく使う方には、スマホに負担をかけない専用ルーターが断然おすすめです。
楽天モバイルをホームルーターとして使うデメリット
自宅に光回線などを契約せず、外出用のモバイルルーターをそのまま家のインターネット回線(ホームルーター)として使えたら、通信費を一つにまとめられて、とても節約になります。
ネットをあまり使わない方なら、この方法はとても賢い選択です。
しかし、家で安定した速い通信を求める方にとっては、モバイルルーターを家のメイン回線にすることには、いくつかのハッキリとしたデメリットがあります。
通信の安定性が低い
一番のデメリットは、光回線のような家に直接引き込む線と比べて、通信の速さや安定感がどうしても劣ってしまう点です。無線なので、天気や周りの建物の影響も受けやすく、キレイな画質の動画が途中で止まったり、一瞬の遅れが命取りになるオンラインゲームには向いていなかったりします。
複数台での利用に弱い
家族が同時に別々の動画を見たり、それぞれがビデオ会議を始めたりするなど、たくさんの機器で同時にネットを使うと、通信速度がガクンと落ちて、不安定になる可能性が高いです。
バッテリーが傷みやすい
家で使う場合、充電ケーブルを挿しっぱなしで使うことが多くなりますが、これは内蔵されているバッテリーにとって大きな負担です。結果として、バッテリーの寿命をかなり縮めてしまう原因になります。
これらの理由から、家でのインターネットの質を一番に考えるなら、光回線や、家に置いて使う専用のホームルーターを選んだほうが、満足度は高くなるでしょう。
ポケットWi-Fiとホームルーターのどちらがいいか
コンセントがなくても使えるインターネットには、持ち運びできる「ポケット型Wi-Fi」と、家に置いて使う「ホームルーター」の2種類があります。どちらが良いかは、あなたの使い方によってハッキリと分かれます。
ポケット型Wi-Fiがおすすめな人
ポケット型Wi-Fiの一番の魅力は、どこにでも持って行けることです。
バッテリーが入っているので、カフェや電車の中、旅行先など、好きな場所でWi-Fiを使えます。
家だけでなく、外でパソコンやタブレットをインターネットに繋ぐことが多い方には、ポケット型Wi-Fiが一択になります。
ホームルーターがおすすめな人
一方、ホームルーターは家のコンセントに挿して使うもので、持ち運びはできません。
その代わり、ポケット型Wi-Fiよりも大きくて性能の良いアンテナが付いているため、通信が速くて安定しているのが特長です。
同時にたくさんの機器を繋いでも速度が落ちにくいです。
インターネットを使うのがほとんど家の中だけで、家族みんなで使いたい場合や、通信の安定感を大事にしたい場合には、ホームルーターがおすすめです。
ポイント | ポケット型Wi-Fi | ホームルーター |
主な利用場所 | 家でも外でもOK | 家など決まった場所だけ |
持ち運び | できる | できない |
通信の安定感 | △(少し不安定なことも) | ◎(とても安定) |
通信の速さ | ○(ホームルーターよりは遅め) | ◎(速い) |
あなたの生活を考えて、主にどこでインターネットを使いたいかをはっきりさせることが、後悔しないための第一歩です。
結論:モバイルルーター楽天は試す価値十分あり
この記事では、楽天モバイルのポケット型WiFiに関する様々な情報をお届けしました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- 料金は使った分だけ支払う段階制で無駄がない
- 20GBを超えれば月3,278円でネットが使い放題
- 家族割を使えばさらに月110円安くなる
- ルーター本体はキャンペーンで1円で手に入る
- 1円キャンペーンはプランとのセット契約が必要
- 契約期間の縛りや解約金は基本的にない
- ただし全く使わない短期解約は手数料がかかる場合がある
- ルーター本体だけを買ってもWi-Fiは使えない
- 評判は安さで高評価、通信の安定性には様々な声
- 端末の性能は最新モデルと比べると少し古い
- スマホのテザリングより通信が安定してバッテリーにも優しい
- 家のメイン回線としてヘビーに使うには向かない場合がある
- 持ち運ぶならポケットWi-Fi、家で安定して使うならホームルーター
- とにかく安さを重視するなら他のサービスより断然お得
- 縛りがないので通信品質が不安でも気軽に試せる
- 初期費用がほぼゼロでネット使い放題の環境を始められる
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