回線終端装置 NTT ONU交換のすべて

光回線サービス

ONUの交換はどんな場合に出来るのか? 依頼先はどこか? 費用は? 交換の手順は?などなどONUの交換についてユーザーが気になる点をすべて説明しておこうと思います。本記事は保存版です!

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ONUはどんな場合に交換ができるのか?

ONUは故障の場合はもちろん、古くなって動作が不安定になってくるなどの経年劣化が心配される場合でも予防交換として交換が可能です。

  • コンセントを変えても全ランプが消灯して電源が入らない。
  • ランプが時々色が変わることがある(例えば、電源ランプが赤くなるなど)。
  • UNIランプが反応しない。
  • 触れないくらい熱をもっている。
  • 異音がする。
  • インターネットの接続が急に不安定になった。
  • 開通時からずっと使用していて経年劣化が心配。

これらは全て無償にてONUが交換となった例です。ただし、依頼時の状況説明の仕方によっては「ONUの問題ではない」と判断され交換に至らない場合もあります。

100%交換を実現するには、少し説明に脚色を加えた方がうまくいく場合がありその説明の仕方についても本記事で紹介します(これは後ほど。。)

基本的にONUは光回線サービス提供上必要なNTT側設備であってユーザー側設備ではないので不具合時の交換はNTT側の義務となっていますので無償交換です。

後で説明しますが、交換には機器の送付によるものとNTT修理担当者の訪問によるものが選べますが、いずれの場合でも無償交換が基本です。

例外的に不具合発生の原因がユーザーにある場合(落下させた、飲み物をこぼしたなど)は有償での交換となります(1万円前後)。

新品の交換にはならないことに注意!

ONUはNTTからのレンタルで提供される機器ですが、実は新規開通時を含め新品提供が保証されているものではありません。

もちろん新品が提供される場合もありますが、基本的にはリユース品だと認識しておく必要があります。

NTTによれば「提供しているのはインターネット回線サービス」であって「ネットワーク機器」ではないからということのようです。

ONUはNTTが提供する光回線の終点に付いているNTT設備であり、ユーザーの希望や自由で選べるものではないというのがNTTの一貫した姿勢です。

経年劣化が心配で交換を依頼したところ、交換前の機器より製造年が古いものが送られて来た、という話はNTTの場合普通にある話です。

古いから問題なのではなく、(経年劣化により)動作がおかしくなっているのが問題なのだから、正常な動作をするものであれば交換前の機器より古いものでも問題ないでしょ?!という理屈なのでしょうが、ユーザーの気持ちを全く理解していない対応でホント理解に苦しみます。

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ONU交換の依頼先

交換をするのはNTTです。

依頼先は回線契約をしている事業者の故障受付窓口、通常カスタマサポートというわれる窓口です。

契約回線がNTTのフレッツの場合なら

0120-000-113(NTT東日本)

0120-248-995(NTT西日本)

ただし契約先がNTT回線を使った光コラボなら上記フレッツのカスタマサポートでは受付てくれません。

まずはユーザーが契約しているコラボ事業者の故障受付窓口に依頼をするように指示されます。

これは、NTTはコラボユーザーに対しては、コラボ事業者からの依頼なしには直接ユーザー対応が出来ない取り決めになっているからです。

ですのでコラボ回線を契約しているユーザーはまずは、NTTではなく自分が契約しているドコモ光やソフトバンク光の故障受付窓口へ依頼することが必要になります。

ONU交換の上手な依頼の仕方

先にも触れましたが、完全な故障の場合は別として、古くなったので交換してもらいたいという場合、実際のONUには何の問題もない場合も多くあります。

ですのでユーザーが希望しただけではスンナリ交換に応じてくれない場合があります。

もっともこれはNTT側のルールだとかマニュアルでそうなっているというよりは対応する担当オペレータによって判断や対応が違うというのが実際のようです。

なら、ユーザー側でも100%交換を実現させるために上手くやらない手はありませんよね。

ONU交換の方法としてNTT修理者の訪問による取り換えとONUを送付してもらって自分で取り換える方法の二つがあります。

いずれを依頼する場合でも依頼窓口の担当オペレーターにONUの動作不安定を訴える事が大事です。

「不安定」という症状は便利な言葉で、正常に動作している時もあること示します。

どのような故障でも修理者が現場で点検したときは何の不具合症状も現れていないことは故障修理では普通にあることです。

しかし修理手配書に「不安定」要素が書かれてあれば、修理担当は予防交換という名目でONUを無償交換しやすくなります。

受付時に訴えておく不安定要素としては以下のようなものがあります。ONUの異常についてはこちらの記事で詳しく説明していますので参考にして下さい。

いずれも受付のオペレーターや実際に訪問した修理担当では検証が不可能ないしは困難なものであり手配書に書かれているだけでほぼ予防交換となります。

  • ONUの電源ランプがたまにオレンジや赤くなることがある(電源部の異常)。
  • LANケーブルや配下のルーターを取替たのにUNIが消灯して全く反応しな時がある。
  • 時々異常に高温になり異臭がすることがある。

これらの具体的症状を訴えれば、ほぼ100%即時取替となります(無償)。

また回収されたONUを検証してそのような症状が一切現れなかったとしてのちに費用請求されたりすることも一切ありません。

交換に際しインターネットが使えなくなる時間が発生

ONU交換により一定時間通信が出来なくなることがあります。

これは訪問による交換を依頼した場合には発生しません。

ONUの送付を依頼しての交換の場合にのみ発生します。

ONUは全ての機器に割り当ててあるシリアル番号(MACアドレス)をNTT局内の対抗機器(GE-OLT)に登録することでユーザーを認証する仕組みになっています。

ユーザーの自宅に設置される(送付される)ONUのMACアドレスはNTTから出荷される時に局内で登録されることになります。

送付交換の時はONUが配送に出される前にあらかじめ局内装置に配送ONUのMACアドレスを登録します。

この瞬間に現在ユーザー宅にあるONUの認証は取れなくなるので(認証ランプが消えます)、この時点から新しいONUが届いて設置完了まで光回線は普通状態になります。

ONUが完全に壊れていてそもそもネット使えないという場合なら気にすることはありませんが、交換を依頼した時にはネットが使えているという場合は、一旦それが使えなくなる時間が発生することは覚えておく必要があります。

それがどれくらいの時間なのかは依頼時に聞いておくべきでしょう。

修理担当者が訪問してONU交換を行う場合は交換時に修理担当が現場で局内GE-OLTへの登録作業を行うのでこのようなタイムラグ発生しません。

ONU交換の仕方

修理者の訪問によるONU交換の場合はすべてを任せておけば良いが、ONUを送付してもらい自分で取り換えるとなるとその手順を知っていなくてはいけません。

といってもいたって簡単。

唯一注意点があるとすれば光ケーブルの取り外しと取り付け時のコネクタ内部での断線です。

断線といっても文字通り切るという意味ではありません。

ONU本体にSCコネクタというコネクタで光ケーブルは挿し込まれる形で接続されていますが、コネクタの抜差し時に内部の光ファイバーの接続点にミクロ単位のズレやすき間が生じると光信号のやり取りに重大な影響が出てしまいます。

コネクタの抜差しは慎重にやってもやりすぎることはありません。

そこさえ注意すればONUの交換は簡単です。

具体的な手順は以下の動画が参考になります。

NTT東日本(単体型ONUの交換)
NTT東日本(HGW一体型ONUの交換)

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