Youtubeしか見れない/特定サイトが開けない時の対処法【3ステップで即解決】【IPv6完全ガイド⑥】

 

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「Googleで検索結果は出るのに、クリックしても表示されない」
「YoutubeとSNSは見れるのに、Amazonや他のサイトが開かない」

このような状況に陥っているなら、ご安心ください。原因はほぼ特定できており、9割は3分で直ります

この記事では仕組みの説明よりも先に、まずすぐ試せる対処法を結論から提示します。3ステップを順に試していくだけで、ほとんどの方は最初の1ステップで復旧するはずです。

「直ったあとで、念のため何が起きていたのか知っておきたい」という方向けに、原因の解説は記事の後半にまとめました。慌てている方は、まず冒頭の3ステップだけ実施してください。

結論:90%は「ルーター電源OFF/ON」で直ります

先に結論をお伝えします。やる順番はこの3つだけ。

  1. ステップ① ルーターの電源を入れ直す(90%はこれで直る)
  2. ステップ② ルーターのIPv4 over IPv6設定を確認する(残り9%)
  3. ステップ③ PPPoE接続で応急対応する(最後の1%)

下に行くほど作業が重くなります。かならず①から順番に試してください。多くの場合、①だけで直ってこの記事を閉じることになるはずです。

ステップ① ルーターの電源を入れ直す

まずはこれです。ルーターの電源プラグをコンセントから抜いて、もう一度差し直してください。

具体的な手順

  1. ルーター本体の電源プラグをコンセントから抜く(電源ボタンではなく、プラグを物理的に抜くのがポイント)
  2. そのまま30秒ほど待つ
  3. プラグを差し直す
  4. ルーター前面のランプが安定するまで2〜3分待つ
  5. スマホやPCで開けなかったサイトをもう一度開いてみる

たったこれだけで直ってしまうことがほとんどです。「えっ、こんなことで直るの?」と拍子抜けするかもしれませんが、本当に直ります。

ルーターは小さなコンピュータです。長く動かし続けていると内部処理に詰まりが生じ、本来通すべき通信を弾いてしまうことがあります。電源を入れ直すと、この詰まりがクリアされて元通りに動き出すわけです。

筆者の自宅でも月に1回くらいはこの現象が起きますが、毎回これで直っています。これで直った方はここで読み終えてOKです。記事末尾の関連記事だけご覧ください。

5分待っても直らなかった方 → ステップ②へ進んでください。

ステップ② ルーターのIPv4 over IPv6設定を確認する

電源OFF/ONで直らない場合、ルーター内部の設定が変わってしまっている可能性があります。具体的には「IPv4 over IPv6」の設定がOFFになっているか、プロバイダの方式と合っていない状態です。

これがOFFだと、Amazon・Yahoo!・楽天市場など世の中の大半のサイト(IPv4のままのサイト)が開けなくなります。Youtubeが見れるのに他が見れない、まさにあの現象です。

あなたのプロバイダはどの方式?

ルーター設定を直す前に、まずご自身の契約プロバイダがどの「IPv4 over IPv6」方式を使っているのかを把握する必要があります。

プロバイダ サービス名 方式 ルーター設定項目名
GMOとくとくBB/@nifty/So-net 他多数 v6プラス MAP-E 「v6プラス」または「MAP-E」
OCN/ドコモNET/NTTぷらら OCNバーチャルコネクト MAP-E 「OCNバーチャルコネクト」または「MAP-E」
Biglobe v6オプション MAP-E 「v6オプション」または「MAP-E」
IIJmio/ASAHIネット/BB.excite 他 transix DS-Lite 「transix」または「DS-Lite」
楽天ひかり クロスパス DS-Lite 「クロスパス」または「DS-Lite」
ソフトバンク光 IPv6高速ハイブリッド IPIP 光BBユニット使用(市販ルーター不可)

ルーター管理画面での確認手順

  1. ブラウザを開き、アドレス欄にルーターのIPアドレスを入力(多くの場合「192.168.1.1」または「192.168.0.1」。本体の側面シールに記載あり)
  2. 管理画面のログイン情報を入力(こちらも本体シール記載)
  3. 「IPv6」「インターネット接続設定」などのメニューを探す
  4. 上の表で確認したご自身の方式(MAP-E、DS-Lite等)が有効になっているかを確認
  5. 方式が違っていれば正しいものに変更し、保存して再起動

ルーターメーカーや機種によっては、設定項目名が「IPv4 over IPv6」「IPoE接続」などの汎用名になっている場合もあります。その場合は単純にONになっているかをご確認ください。

NTTのHGW(ホームゲートウェイ)を使っている方の特例

光電話を契約していて、NTTのHGW(PR-500KIなど「PR-」「RT-」で始まる機器)をルーターとして使っている場合、HGWではIPv4 over IPv6の設定変更ができません

HGWのIPv4 over IPv6機能はプロバイダ提供の専用ソフトウェアで動いており、設定画面はそもそも存在しないからです。HGWユーザーができるのは電源OFF/ONによる再起動だけです。

HGWの場合、再起動後にプロバイダソフトウェアの再適用に最長10分程度かかることがあります。慌てて何度も再起動を繰り返さず、5分以上待ってから再確認してください。

なお楽天ひかりはこの仕組みの対象外です。市販ルーターでDS-Lite対応のものを別途用意する必要があります。

→ 詳細は楽天ひかりのIPv6を使うときの注意点【⑤】をご覧ください。

ステップ②でも直らなかった方 → ステップ③(応急対応)へ進んでください。

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ステップ③ PPPoE接続で応急対応する(最終手段)

ステップ①②でも復旧しない場合、IPv4 over IPv6の仕組みが完全に止まっている状態です。プロバイダ側の障害の可能性もあります。

ここでの応急策は、旧来のPPPoE接続を別途立ててIPv4のサイトだけでも開通させる方法です。デュアルスタックと呼ばれる方式で、IPv6の高速回線とIPv4の従来回線を二本並走させるイメージです。

設定手順

  1. プロバイダ契約時に発行された「インターネット接続用ID/パスワード」を準備(契約書類に記載)
  2. ルーター管理画面の「PPPoE接続」または「IPv4接続」設定画面を開く
  3. ID/PWを入力して接続を確立
  4. IPv4のサイト(Amazon等)が開けるようになることを確認

ただし注意点が3つあります

注意① あくまで応急措置です
PPPoE接続は夜間や週末になると通信が大渋滞して、使い物にならないほど遅くなります。応急で凌ぎつつ、翌営業日にはプロバイダへ問い合わせて根本解決を依頼してください。
注意② IPv4接続用ID/PWを発行していないプロバイダもあります
近年、IPv6専用プランではIPv4のPPPoE用ID/PWを発行しないプロバイダが増えています。手元の契約書類を探してもPPPoE用のID/PWが見当たらない場合、この応急策は使えません。プロバイダのサポートへ直接連絡してください。
注意③ 恒久的にこの設定で運用するのはおすすめしません
速度低下を嫌ってIPv6を契約したのに、PPPoE運用では本末転倒です。応急で凌ぎ、なるべく早く根本対応してください。

3ステップ全部試しても直らない時の最終手段

ここまでやっても直らない場合は、プロバイダ側の障害を疑います。次の順で対応してください。

  1. プロバイダの公式サイト・公式X(旧Twitter)アカウントで障害情報を確認
  2. 障害情報がない場合、プロバイダのサポート窓口へ電話/チャット連絡
  3. 「IPv6では繋がっているが、IPv4 over IPv6が機能していないようです」と症状を伝えるとスムーズに切り分けてもらえます

なお問合せ先は必ずプロバイダ(ISP)にしてください。NTTなどの回線提供事業者ではありません。回線そのものは正常(IPv6サイトは見れている以上、回線は問題なし)なので、NTTに連絡しても解決できないからです。

 

🔀 このタイミングで、あなたの状況はどれに近いですか?

【補足】そもそもなぜこの現象が起きるのか?

ここまでで対処は完了です。ここから先は「なぜこの現象が起きるのか」を理解したい方向けの解説になります。仕組みは知らなくていい、という方は最後の関連記事までスクロールしてください。

原因は「IPv4 over IPv6」という橋渡しの停止

世の中のWebサイトの多くは、サーバー側がいまだIPv4のまま運用されています。Amazon、Yahoo!、楽天市場など、私たちが日常で使う巨大サイトのほとんどがこれに該当します。

一方、私たちの自宅まで来ている回線はIPv6が主流。つまり「道路はIPv6、目的地の倉庫はIPv4」というねじれが生じている状態です。

このねじれを埋めるのが「IPv4 over IPv6」という橋渡し技術。今回起きていた現象は、この橋渡しが何らかの理由で機能停止していたのが原因です。

YoutubeやGoogleなどIPv6対応サイトは、この橋を使わずに直接IPv6回線で見れます。だから「Youtubeは見れるのに他は見れない」という偏った状態が発生するわけです。

なぜ橋渡しが止まる?

主な原因はルーターの一時的な不調。ルーターは橋渡しの主要担当部署のひとつで、ここが詰まると橋全体が機能停止します。だからこそ、ステップ①の電源OFF/ONで90%が解決するわけです。

仕組みの基本については①IPv6とは?で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

まとめ|慌てず順番に、3ステップで

最後にこの記事のポイントを整理します。

  • 「Youtubeは見れるのに他のサイトが開けない」はIPv4 over IPv6の機能停止が原因
  • 対処は3ステップを順番に――①再起動 ②設定確認 ③PPPoE応急
  • 9割はステップ①の電源OFF/ONで復旧する
  • NTTのHGWユーザーは再起動のみが選択肢(5分以上待つ)
  • 3ステップ全滅ならプロバイダ側の障害を疑い、ISPへ連絡

この現象は割と頻繁に起こるので、ブックマークしておくと次回慌てずに済みます。

📖 次に読むべき記事はこちら

読み終えたいま、あなたの気持ちはどれに近いですか?気持ちに合うものを選んで次に進んでみてください。

コメント

  1. YouTubeと阿部寛のホームページしか見れない人 より:

    IPv6にしか繋がらないというのが原因というのが分かりましたが、理解力がなくて申し訳ないのですがこのページを見ても解決方法がわかりませんでした…さまざまな知識を教えてくださっているのもわかるのですが大半の内容(IPv6を採用しているルーターの種類?など)の意味がわかりません。ですが原因はわかったので別のサイトで調べてみます!ありがとうございます!

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