GMOとくとくBBというプロバイダについて調べた

プロバイダ

ドコモ光を使っていてプロバイダを変更してみようか?と思い至り、どこがいいか調べるのですが、ネットで”ドコモ光プロバイダ変更”と検索すれば検索上位に出てくるサイトにGMOとくとくBBを勧めるものが多いのです。

何故検索上位に出てくる複数のサイト記事がみんな一応にGMOとくとくBBを勧めてくるのか?

GMOとくとくBBについて客観的に見てみたいと思います。

スポンサーリンク

ドコモ光で使えるプロバイダに制限はない!

アクセス回線にドコモ光を使っている人も多いと思います。 いうまでもなくドコモ光はアクセス回線としての部分はNTT東西のフレッツサービスで利用されている回線そのものですね。

NTTのフレッツサービスの場合インターネットを利用するにはプロバイダと別途契約する必要がありました(NTT自身はプロバイダ業務をすることを法律で禁じられているからです)。

ドコモ光がフレッツ回線を使っている以上、ドコモ光を選ぶ場合、同じでように回線契約と別途プロバイダ契約が必要なはずですが、ドコモ光が指定するプロバイダを選ぶのであれば、別途の契約は不要でドコモ光の契約にそのプロバイダ契約も含まれることになります。

つまりセットというわけですね。(選ぶプロバイダによってセットの名称はAタイプ、Bタイプのと呼ばれます。)

ただ、指定されているプロバイダ以外を使えないのか?契約しても無駄なのか?というと全然そんな事はありません。

セットプランから外れるだけでドコモ光が指定するプロバイダ以外でも、別途プロバイダ契約をすれば問題なく使えます。(単独プランとドコモは呼んでいます。セットプランより若干割高になりますが。。)

GMOとくとくBBはインターネット関連企業の中では実は老舗

一般的にはGMOとくとくBBなんて知らないという人の方が多いと思いかもしれません。私も2~3年前まで知りませんでした。

プロバイダといえば、OCN、biglobe、@nifty、あたりがプロバイダとしては一般にもよく知られた老舗ですね。

”一般に”、というのはコンシューマー向けでという意味であって企業が使うプロバイダとしてはそれら以外でも老舗があります。(例えばINAP、アルテリア、vectantなど)

 

GMOとくとくBBというブランドは2009年にGMOインターネット株式会社が立ち上げたプロバイダブランドですのでプロバイダとしての歴史は10年ちょっとに見えます。

でもそうではありません。GMOは1999年8月にインターネットサービスプロバイダとしては日本で初めて株式店頭公開しています(1999年8月)。もちろん当時はGMOとくとくBBというブランド名ではありませんでした。

またドメイン事業の方でもこの時期にあの有名な”お名前.com”というサービスを開始しています。今でこそドメイン販売の会社は複数ありますがGMOはそれらの中で老舗中の老舗になります。

GMOはインターネットを知り尽くしたプロバイダと言っていいと思います。

v6プラスをJPNEと共同で育て上げた?

インターネットサービス業界は今やIPv6 でなければ話にならない!との雰囲気になってきています。

ご存知のように旧来の方式であるIPv4・PPPoE方式では夜間の回線混雑にまともに影響を受けてしまい、せっかくアクセス回線をギガサービス契約したとしても時間帯によっては数メガ以下にまで速度が落ちています。

混雑の影響を受けにくいIPv6 インターネットを選ぶことが今ではプロバイダ選びでは必須となっています。

ただIPv6 インターネットサービスを選んだ場合、大きな壁にぶつかります。

大多数のサイト側がいまだにIPv6 に対応しておらず世の中のサイトのほとんどがまだ旧来のIPv4対応サイトだという事実です。

IPv4サイトのパケットはIPv6通信経路は通れません。

つまり高速なIPv6インターネットサービスを使ってもその恩恵を感じられるのはIPv6 に対応したわずかなサイトだけです。

これではIPv6 インターネットサービスを契約する意味がありません。

そこでIPv6 通信経路にもIPv4サイトのパケットを流せるようにしたのが日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)の提供するv6プラスというサービスです。

v6プラスはIPv6 +IPoEを使いながらIPv6 対応のサイトだけでなくまだまだ沢山存在するIPv4サイトも閲覧可能な優れた技術です。

今では多くのプロバイダがJPNEのv6プラスをローミングサービスとして提供しています。この点については「v6プラスは提供各社で違いがあるか?」 で詳しく説明しています。

実は現在のように多くのプロバイダがJPNEのv6プラスを採用するに至るずっと前からGMOとくとくBBはどのプロバイダよりも早く取り入れています。

当初トラブル続きだったv6プラスが現在のように多くのプロバイダが利用する成熟した技術にまで成長できたのはGMOとくとくBBがJPNEと一緒になってトラブルの一つ一つをクリアーにしてきたからです。

この辺の話は「誰にでも使えるIPv6を目指したGMOインターネットとJPNEのチャレンジ」 (ASCII倶楽部記事)が参考になります。

GMOとくとくBBは2018年以降3年連続で日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)からJ『「v6プラス」最優秀パートナー賞』を受賞しています。

どうせv6プラスを使うのならv6プラスに詳しいGMOとくとくBBで!という判断はアリでしょう。

GMOとくとくBBを勧めるネット記事が多い理由はアフィリエイトプログラム!

ただなぜGMOとくとくBBだけが検索上位サイトでこぞって勧められているか?については全く事情の異なる理由があるようです。

それはGMOとくとくBBがアフィリエイトプログラムを実施しているからです。

つまりサイト記事でGMOとくとくBBを紹介して、そのサイトの読者がその記事のGMOとくとくBBへのリンクをクリックし、実際GMOとくとくBBを申し込むということが起これば、GMOとくとくBBからサイト運営者に報酬として19,048円が支払われます。    

参考https://gmobb.jp/about/affiliate/

 

ネットの検索結果の記事を参考にすることはもちろん必要ですが、記事作成者の意図には、自分の記事でGMOとくとくBBを気に入ってもらい申し込みリンクをクリックしてもらいたいという強い思いがあることは知っておいても損はありません。

GMOとくとくBBを客観的に評価しているわけではないようです。

GMOとくとくBBを客観的に評価すれば?

結論から先に言えば筆者の意見としては○

プロバイダの評価する場合いくつか基準として語られるものがあります。

  • ①実際の契約者の声
  • ②バックボーンの質
  • ③通信制限についての決まり

まず契約者の声なんてものほどあてにならないものはないので無視すべきす。同じプロバイダを利用しているAさんとBさんで評価が真逆になることがあるのが普通です。

理由は簡単です。プロバイダへの接続にはユーザーの県域に同じプロバイダを利用しているユーザーがどれくらいいるか?回線側とプロバイダの接点であるNGN網終端装置の数がどれくらいあるか?同じ回線を共有しているユーザーが自分の他に何人いるか?またそれはヘビーユーザーかライトユーザーか?

などなど、通信の速度や安定性にかかわるいくつものファクターが絡んでいるからです。

ネット掲示板のスレッドなどで”プロバイダ○○はクソ!”とか”△△にプロバイダを変えて大正解!”という書き込みは全く気に留める必要はありません。

次にバックボーン。

バックボーンというのはプロバイダ内のネットワークを支える基幹のラインのことです。

一般にバックボーンが速い。。とかバックボーンが極めて脆弱。。とか表現されるものですがこれも関係ありません。

下図は世界でも有数といわれる日本のOCNのバックボーンを表したものです。

OCN法人向けサービスから引用

いくらバックボーンが優れていても、OCNを使ったことがある人なら、平日でも夕方から深夜にかけてクソ遅い回線になることは知っているはずです。

これはOCNに限る話ではありません。

回線側とプロバイダ側をつなぐ接点に必要とされるNGN網終端装置(NTE)の数がユーザー数に対して圧倒的に少ない日本のインターネット環境の事情によるものです。

バックボーンは脆弱では困りますが(フリービット系はちょっと弱いかも)、標準レベルであれば我々のインターネット利用に関して気に留める必要があるものではありません。

GMOとくとくBBはアルテリアネットワークのバックボーンを利用しており全く問題はないと思っています。

最後に通信制限について。

日本のプロバイダには総量規制といってユーザーが一定以上の通信を使うと通信を制限するものが多く、一日あたり15GB使うと制限されたり30GB以上で制限さするプロバイダがあります。

しかし実際は15GBとか30GBとかの具体的な数字ではなく”混雑時双方向での規制”としているプロバイダが一番多く、自分がそれほど使ってもいないのに”混雑”しているという理由で帯域が絞られてしまい結果クッソ遅い回線になってしまうわけです。

GMOとくとくBBの通信制限についての記述を見てみると、このような総量規制の記述はなく、ファイル共有ソフトの利用した通信について規制があるだけです。

GMOとくとくBBではインターネット接続サービスをご利用のトラフィックを分析し、「Winny(ウィニー)」「Share(シェア)」等のP2Pアプリケーションの利用制限をさせていただく場合がございます。

GMOとくとくBB 会員サポート よくある質問Q&Aから引用

以上をまとめると、筆者の意見としては標準的なプロバイダであり個人向けインターネット利用については問題ないというのが結論です。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました