固定IPプロバイダの選び方|5つの重要チェックポイント
個人向け固定IPプロバイダ比較|おすすめサービス紹介
法人向け固定IPプロバイダ比較|サービス選びのポイント
VPNサービスで固定IP|プロバイダ変更なしの活用術
固定IPとは?絶対必要なのか?
固定IPとはユーザーに割り当てられるインターネット上の住所であるIPアドレスが固定であって接続のたびに変わらないアドレスをいいます。
通常のインターネットの利用なら必要ありません。
ですが特定の用途で利用する場合には必要になってくる、というものです。
ただ以前なら特殊な接続といえたものが現在ではむしろそっちが主流で通常の利用となってきているも多く、その意味で固定IPは以前より必要な場面は確実に増えてきています。
わざわざ「固定」というからにはそうでないものもあるはずで、それが通常使われる「動的IPアドレス」というものです。
普通プロバイダ契約すると通常のプランならすべて動的IPアドレスが提供されています。
固定IPアドレスの提供を受けるには固定IPアドレスを提供しているプロバイダに申し込まなくてはなりません。もちろん有料です。
ただすべてのプロバイダが固定IPアドレスの提供をしているわけではありません。ですので場合によっては現在契約中のプロバイダから乗り換えしないといけないこともあります。
固定IPアドレスの提供をしているプロバイダを固定IPプロバイダといいますが、固定IPプロバイダ各社のHPで料金やサービス内容は確かに記載はされていますが、ユーザーがどれを選んだらいいか?ということになる各社のHPを見ただけではさっぱりわからないはずです。
法人向けと個人向けでは違いますし、用途によっても選ぶべきものが違います。何よユーザーが固定IPアドレスについてある程度の事をしっていないと選ぶことすら出来ません。
そこで本稿は固定IPアドレス選ぶうえで最低限必要な視点と各固定IPプロバイダが提供する各サービス内容を徹底比較して深掘りしあなたにとっての最適な固定IPサービスがどれかを探し出そうというものです。
まずどんな場合に固定IPアドレスが必要となるか?
通常のインターネット利用ではなく特定の用途で必要となる。でしたね。
更に特定用途の中でも必須となるものもあれば、必須とまでは言わないが固定IPアドレスの方が一般的な動的IPアドレスよりベターだという程度の場合もあります。
固定IPアドレスの利用は有料です。
月々利用料金が現状より上乗せになるものです。 必須でない限り神経質にならなくてよいかもですね。
ただ安定性という面では固定の方が動的よりはるかに高いことだけは事実ですのでお金の問題じゃない!って人は是非導入すべきです。インターネット回線の利用価値がグンと上がります。
さてどんな場合に必要になるか?は以下のとおり。
自分(自社)だけのウェブサイトを公開したい時(サーバーの運営)法人・個人
ウェブサイトを公開するということは、自分のパソコンをインターネット上に公開することです。ウェブサイトにアクセスする人は、IPアドレスを頼りにその場所にたどり着きます。
固定IPアドレスがあれば、ウェブサイトの場所が常に明確になるため、アクセスがスムーズになります。逆にIPアドレスがコロコロ変わってしまうと、ユーザーがウェブサイトを見つけにくくなり、アクセスしにくいサイトとなってしまいます。
外出先から自宅のパソコンを使いたい時(リモートワーク)法人・個人
例えば、学校や勤務先でレポートを作成していて、必要なファイルを自宅のパソコンに忘れてしまったとします。固定IPアドレスがあれば、学校や勤務先のPCから自宅のPCにアクセスして、ファイルを取り出すことができます。
会社のネットワークに安全にアクセスしたい時(VPN利用)法人
会社のパソコンを自宅から操作する場合、セキュリティが重要になります。固定IPアドレスとVPNを組み合わせることで、安全に会社のネットワークにアクセスできます。在宅勤務やリモートワークでは今や必須です。
安定した通信が必要なサービスを利用したい時 法人・個人
オンラインゲームやIP電話、高画質動画配信サービスなど、安定した通信が必要なサービスを利用する際に、固定IPアドレスは役立ちます。IPアドレスが変動すると、通信が不安定になり、ゲームのラグや動画の途切れなどの問題が発生する可能性があります。
IoT機器をコントロールしたい時(防犯カメラやペット監視カメラ)法人・個人
近年、家電などをインターネットに接続するIoT機器が増えています。固定IPアドレスがあれば、外出先からでも自宅のIoT機器をコントロールすることができます。典型的なのはペットの様子を外出先からチェックするとか、防犯カメラの画像を離れた場所から確認する。。などです。
オンラインゲーム利用では必ずしも固定IPは必須でない
オンラインゲームをプレイする上で、固定IPアドレスが必須かどうかは、ゲームの種類や利用目的に大きく左右されます。
固定IPアドレスが必須となるケース
- サーバーを立てる場合: オンラインゲームのサーバーを自分で立てて公開する場合、固定IPアドレスが必須となります。なぜなら、IPアドレスが変動すると、プレイヤーがサーバーにアクセスできなくなるためです。
- 特定のゲームでポート開放が必要な場合: 一部のオンラインゲームでは、ポート開放という設定が必要になる場合があります。この際、固定IPアドレスを取得していることで、ポート開放の設定が容易になることがあります。
- 特定のサービス利用: 一部のオンラインゲームプラットフォームやサービスでは、固定IPアドレスを持つユーザーに対して特別な機能を提供している場合があります。
固定IPアドレスが必須ではないケース
一般的なオンラインゲーム:
- 多くのオンラインゲームは、固定IPアドレスを持っていなくても問題なくプレイできます。特に家庭用ゲーム機やスマートフォンでプレイするゲームは、固定IPアドレスを必要としない場合がほとんどです。
- 動的IPアドレスでもプレイ可能: 多くのインターネット回線では、IPアドレスが一定期間ごとに自動的に変わる「動的IPアドレス」が採用されています。オンラインゲームの多くは、この動的IPアドレスでも問題なくプレイできます。
固定IPにデメリットはあるか?
何といっても導入には追加でコストがかかること。
法人向けと個人向けで大きく利用料金やサービス内容も異なってくるので一概にどうだとはいえないけれど、個人向けは機能面でどちらかというと”遊び利用”とまでいったら言い過ぎではありますが、法人向けサービスに比べサポート体制やセキュリティー対策の面でもかなり薄いといえます。
ただ個人向けサービスは手軽に利用開始できていつでも辞められる、など手軽さも大きな魅力です。固定IPが必要とされる用途ではちゃんと機能する(あたりまえですが)し、通常のインターネット接続利用と同じ回線で使えるプランが多く、むしろ法人も含めこちらの利用が一般的かもしれません。
完全な法人向けは提供される固定IPの数も多く、セキュリティー面でも十分な対策が施してありますが何といってもコストが半端ないくらい大きくなることがしばしばあります。
【最新】固定IPプロバイダ一覧と徹底比較
ここからが本題。国内の固定IPプロバイダ一の料金や提供サービス内容を比較してゆきますが、皆さん的には何を比較して検討すればいいかなかなか難しいと思いますので、まず固定IPプロバイダを選ぶ際に何をチェックすべきか?という点を先に明らかにしておきましょう。
固定IPアドレス選びのチェックポイント5つ!
IPv4とIPv6の対応状況
特殊な用途に固定IPは必要となりますが、自宅の回線はインターネット接続利用の回線だと思います。インターネット利用とは別にもう固定IP用にもう1回線契約するなんてお金に余裕ある人は別ですが、通常はインターネット接続の利用と固定IPによる利用も一本の回線でまかなうというのが実情でしょう。
だとすると固定IP提供サービスがIPv6にも対応していることは必須です。
今やインターネット接続にはIPv4ではなくIPv6が主流です。回線混雑ポイントを通過しないIPoE方式による接続はIPv6でしか無理だからです。(理屈のうえではIPv4でもIPoE接続は可能ではありますが実際にはどこの回線事業者もどこのプロバイダもこれに対応していません)。
ですのでインターネット接続利用を主目的とする個人向け回線はIPv6+IPoE対応の回線であることは今や前提といえます。
固定IPを利用する回線も常日頃はインターネット接続で利用するということであるなら(ほとんどの皆さんがそうだと思いますが)固定IPアドレス提供サービスがIPv4しか対応していないとなると、IPv6+IPoEの回線では使えないということになります。
インターネット接続と併用するなら(何度も繰り返しますがほとんどの皆さんは法人でもないかぎりこのパターンです)、固定IP提供サービスがIPv6にも対応していることは必須となります。
言葉の問題ですが、ここよく混乱するとことです。
IPv6対応の固定IPアドレス提供サービスだといっても、提供される固定IPアドレスはIPv4グローバルIPアドレスだということを間違わないでください。
現時点でIPv6の固定アドレスを提供しているサービスは個人向けではないと思います。すべてIPv4ですので、正確に表現するとすれば”IPv6回線に対応した固定IP提供サービスか?”ということですね。
固定IPアドレスの範囲と数
必要な固定IPアドレスの数と範囲を確認しましょう。複数必要な場合は、追加できるか、また追加料金はいくらかも確認が必要です(ただここは直接プロバイダに問い合わせるしか確認する方法はないかもです)。
回線速度と安定性
固定IPでは回線自体の速度と安定性も重要とよく言われますが、実はこれは固定IPアドレスの提供そのものとは関係のない話です。
固定IPアドレスはISP(インターネットサービスプロバイダ)が提供するもので、回線そのものは回線提供事業者(NTT東西、各コラボ事業者、電力会社系事業者、ケーブルテレビ会社など)が提供するものだからです。固定IPアドレスを提供するISPが厳密な意味で回線の速度や安定性をどうのこうの出来る話ではありません。
ただ固定IPプロバイダは提供できる回線(対応回線)を指定してくる場合が結構あります。それがクソ遅い回線や不安定回線なところならその固定IPサービスは選ぶべきではないとは言えます。
サポート体制
特に法人利用の場合、トラブル発生時のサポート体制が充実しているかは重要です。24時間対応や、専門的な知識を持ったスタッフが対応してくれるかなどが重要です。
料金体系
料金を各社のHP等で調べたことがある人ならわかると思いますが、とてもわかりづらい!
それが固定IPアドレス提供だけのプラス料金なのか?それともインターネット接続サービス(プロバイダの最も本体的なサービスはコレ)を含む契約全体の料金なのか?
もっといえば、プロバイダ契約に回線(固定IPアドレス提供サービスの中には回線契約もセットで申し込まないとダメなものもあり)も含めた総額なのか?
この辺のところがプロバイダによって表示がまちまちなので単純に料金のみを横並びで比較検討しづらいことが固定IPアドレス利用を検討しているときに一番困るところです。
また、この価格なら回線も含めてだろう。。。とおもっていても固定IP提供サービスに関してはそうでない場合も多いです。特に法人向けの場合に多いのですが固定IPアドレスだけの価格でありながら回線費用も含めたような高額なサービスもあるからです。
個人向け固定IPアドレス提供サービス一覧
選ぶときのポイントは法人向けほどセキュリティーレベルが高くなくてもOKですが、あまりに安価なサービスは提供されるIPアドレスが他ユーザとの共有であったりすることも多く、注意が必要です。
本投稿でも筆者のおすすめを紹介しますがそれにはこのような危険なサービスは省いていますので安心してください。
またサポート体制などは法人向けサービスとは全然違ってないのに等しいとまではいいませんが今っ目の前にある問題を解決するにはどれも十分なサービスとは言えません。ここは個人向けとして割り切るしかないと思います。
一番重要なのは、個人で現在利用している現在契約中のISPがそもそも固定IPを提供しているかどうかが問題。
提供している場合は、現在契約中のプラン変更(通常の動的IPアドレス提供プランから固定IPアドレス提供プランへの変更)であったり、オプションで固定IPアドレスが追加といった話で済みます。 いつから追加で課金始まるの?とか設定をどうすればいいの?とかの問題が残るだけ。
これに対して固定IPアドレスの提供には全く対応していないとなれば、ISP契約そのものを変更しないといけなくなります。
そればかりか、回線と一緒に契約しないと提供が受けられないものもあり、そうなると今契約している回線とISP(プロバイダ)両方ともに変更しないとけないという事になります。
各ISPの固定IPアドレス提供サービスがどのような内容のものかはしっかり把握していく必要があります。
インターリンクZOOTシリーズ お勧めはコレ!
コンシューマー向けでおそらくVPNや固定IPサービスでは大手でしょう。もう老舗的になってきた実績のあるプロバイダだと思います。無料お試し期間(最大2か月)あるのと契約期間のしばりがなくいつ解約してもokしかも違約金もなしという超まっとうな会社だと言えます。
フレッツ光回線での利用に限られますが、ZOOTNEXTとZOOTNATIVEはオプションで固定IPアドレス(IPv4の固定IPアドレス)を提供しています。
価格はZOOTNEXTはプロバイダ料金込みの1320円と超良心的価格設定です。しかもこのNEXTだけ必要に応じて128個まで固定IPの提供を受けられる(もちろん追加費用は必要です)ので法人でも結構選ばれています。がIPv6+IPoEには対応していないのが筆者的には△
ZOOTNATIVEではプロバイダ料金込みで2200円ですが。900円ほどの価格差でIPV6IPoE対応しています。筆者的にはこれかのちに紹介するGMOかどちらか2択だと思います。
インターネットでは固定IPを使った特定の用途だけでなく普通にWeb閲覧や動画配信サービスの利用するのが一般でしょうから、ネットの速度がIPv4+PPPoE方式しかないZOOTNEXTよりも個人向けとしてはZOOTNATIVEが一番お勧めできるプランということが出来ます。
またZOOTNEXTがIPV6IPoEに対応していない事から、10ギガ回線であるフレッツ光クロスも対象外になります。
フレッツ光クロスに対応しているのはZOOTNATIVEと次に紹介するZOOT PUREMIUMだけということになります。
ZOOT PUREMIUMはオプションではなく標準装備として最初から固定IPv4アドレスが割当られます。
料金はプロバイダ料金含む10780円とお高いです。 これはどこのプロバイダでもやっているヘビーユーザーに向けられた通信制限や帯域制限を一切なくした通信無制限利用okということでこのお値段のようです。通信制限がないことは画期的ではありますが、プロバイダ料金だけでこの値段はキツイのでちょっと現実的ではないかも。
AsahiNet (固定IPアドレスオプション)
大手プロバイダの安心感、光回線とのセット利用でお得、IPv6∔IPoE接続 IPv4 over IPv6接続(IPIP方式)にも2023年対応した。
月額料金(目安):1980円
初期費用(目安):1980円による
回線契約について:AsahiNetの対応光回線契約が必須。 既にAsahiNetの対応光回線を利用中の場合はオプション追加で利用可能。別途回線工事が発生する場合あり。
IPv4アドレス:IPv4 over IPv6接続(IPIP方式)で固定IPv4アドレスを提供
アドレス種類:専用アドレス(IPv4)
So-net ( 固定IPアドレスオプション)
まず回線がフレッツ回線に限られます。
何よりv6プラス(IPv6+IPoE)利用ユーザーは固定IPサービスを利用できないという致命的な部分があります。ZOOTNATIVEの箇所で説明したように個人利用では同じ回線で固定IPも使いたいし、高速インターネット回線としても使いたいわけです。 法人のように固定IP用と一般ネット用なんて複数契約なんて出来ません。
固定IPを利用するにはv6プラスをあきらめざるを得ないというのは全くいただけない。今やv6プラスに代表されるIPv4 over IPv6を前提としたIPv6+IPoEは高速インタネットには必須のものです。
月額料金(目安):1320円
初期費用(目安):回線工事費等による
IPv4アドレス:固定
アドレス種類:専用アドレス(IPv4)
BB.excite (光 with フレッツ 固定IP)
BB.exciteは国内的にも超格安のISPとして古くからある老舗プロバイダです。月額550円(税込)は破格ですね。ただしこれは旧来のIPv4+PPPoEです。
BB.exciteも昨今の流れに従いインターネット接続用のプランとしてはIPv6+IPoEを提供していてこちらも700円(税込)と意味不明や安さですが、固定IPアドレスに関してはオプション扱いで提供があります。
ただ固定IP提供となるといきなり高くなります。2,750円(税込)
初期費用(目安):回線工事費等による
回線契約について:フレッツ光回線契約が必須。 既にフレッツ光回線を利用中の場合はオプション追加で利用可能。v6プラスには非対応。
IPv4アドレス:固定
IPv6アドレス:提供なし
アドレス種類:専用アドレス
GMOとくとくBB (GMO光アクセス 固定IPアドレスオプション)
筆者個人的には一番これをお勧めします。理由は固定IPアドレス提供サービスの中で筆者が一番重要視している「個人利用の場合は通常のインターネット接続利用もストレスなくでき、また設置するにも余計な機器が増えないシンプルな配線で利用可能」に一番マッチするからです。
サービススペックを見てみます。
提供される固定IPはIPv4で他者と共有ではなく専用のアドレス
IPv6+IPoEのインターネット接続利用回線にも対応している
NTT東西のフレッツ回線やそれを利用する光コラボ回線利用の場合に提供されるNTTのHGW(ホームゲートウエイ)がある場合、端末はそれだけで利用可能
ここが一番他社より優れているポイントなので一言。
多分多くの人が契約しているインターネット回線はIPv6+IPoEサービスでしょう。その場合インターネット接続に必要なIPv4アドレスは多くのプロバイダが採用しているv6プラスの技術によって他ユーザと共有の動的なアドレスとしてHGWに落ちてきます。
この状態にあるHGWは別途PPPoE方式の接続設定が入れられなくなります。これはHGWの仕様がそのようになっているからです。
そうすると固定IPアドレスをもらってくるのにHGWの後ろにもう一台ルーターをつないでそのルーターでPPPoE接続をかけて固定IPアドレスをもらってくるしかないことになります。
ルーターが2台という複雑な配線となります。
他方GMOのプランはv6プラスではなく(通常プランではv6プラス提供しているのに、固定IP提供の場合だけわざわざ)クロスパスというDS-lite方式を採用する方法をとっています。
クロスパスの場合はv6プラスのようにHGW上でPPPoE接続が出来なくなることもなくクロスパスが実現しているまさにそのHGWに固定IP用にPPPoE接続を設定することが出来るのです。
これによってHGWにはIPv4アドレスが2個割当られることになります。1つはクロスパスで提供される他ユーザーと共有の動的なアドレス。そしてもう一つがユーザー専用の固定IPアドレス。完璧ですね。
まさに理想形です。またこれはNTTのHGWだけでなく一般市販のルーターを利用している場合でも同じでそのルーター1台ですべてまかなえるのです。
楽天コミュニケーションズ (楽天ひかり/楽天モバイル光 固定IPアドレスオプション)
楽天グループのサービス、楽天ポイントが貯まる、グローバルIPアドレス、v6プラス対応(楽天ひかり)、IPv4 over IPv6接続、楽天モバイルとのセット割あり
月額料金(目安):880円~
初期費用(目安):回線工事費等による
回線契約について:楽天ひかり/楽天モバイル光回線契約が必須。 既に楽天ひかり/楽天モバイル光回線を利用中の場合はオプション追加で利用可能。
IPv4アドレス:固定
IPv6アドレス:プランによる(提供あり)
アドレス種類:専用アドレス(IPv4)
プロバイダは変更できない!という人向けにVPNサービス利用の裏技紹介!
しかし契約期間のしばり等で今契約しているISPを解約するには違約金などが発生しできれば解約を避けたい場合もあります。そうした場合には固定IP提供サービスそのものを検討するのではなく「VPNサービス」を検討する方法があります。
VPNサービスも有料課金のサービスですがVPNサービスを契約すると結果的に固定IPアドレスが提供されたのと同じになり、ISPを変更せずに固定IPアドレスが利用できることになります。結構ひろく利用されています。
また固定IPアドレスを必要としていた理由がVPN利用なら一番いい選択しでしょう。
ただVPNサービス経由で固定IPアドレスを利用する場合デメリットもあります。
以下の2つが考えられます。
通信速度の低下の可能性
- VPNサーバーを経由するため、通常、インターネット回線に直接接続するよりも通信速度が低下する可能性があります。特に、VPNサーバーが遠い場所にある場合や、利用者が多く混雑している時間帯には、速度低下が顕著になることがあります。
- ただし、高速通信を謳っているVPNサービス(例えば、グローカルVPNなど)を選び、適切なサーバーを選択することで、速度低下を最小限に抑えることは可能です。
VPNサービス側の障害・メンテナンスの影響
- 利用しているVPNサービスに障害が発生したり、メンテナンスが行われたりすると、一時的に固定IPアドレスが利用できなくなる可能性があります。
- 多くのVPNサービスは高い可用性を維持していますが、100%の稼働率を保証することはできません。重要な用途で固定IPアドレスを利用する場合は、この点を考慮しておく必要があります。
その他のデメリット(重要度はやや低い)
- VPNサービスの利用料金がかかる: 当然ながら、VPNサービスを利用するには月額料金などが発生します。
- 設定の手間: 初めてVPNを利用する場合は、設定に多少の手間がかかることがあります(特にSoftEther版など)。
- 一部サービスでの利用制限: 一部のオンラインゲームや動画配信サービスなどでは、VPN経由でのアクセスを制限している場合があります。ただし、これは固定IPアドレスに限った話ではなく、VPN利用全般に言えることです。
グローカルVPN
プロバイダーはそのまま!複数人で同じ固定IPアドレスが使える【Glocal VPN】
- 料金:
- 月額: 1089円 (個人向けプラン:かんたん固定IPアドレス)
6600円(法人向けプラン:せんぞく固定IPアドレス) - 初期費用: 無料
- 月額: 1089円 (個人向けプラン:かんたん固定IPアドレス)
- サービス内容:
- 固定IPアドレス/個人向は他ユーザと共有の固定IPアドレス(法人向けは専用アドレス)
- 日本のIPアドレス利用可能
- 接続台数: 個人向けは1台のみ 法人向けは10台~
- 通信速度: 高速
- セキュリティ: 高レベルの暗号化
- サポート: 日本語対応
- その他: お試し期間あり。契約期間しばりはなし。
インターリンク マイIP
- 料金:
- 月額: 1,100円
- 初期費用: 無料
- サービス内容:
- 固定IPアドレス
- 日本のIPアドレス利用可能
- 接続台数: 1台
- 通信速度: プランによる
- セキュリティ: 暗号化あり
- サポート: 日本語対応
- その他: 2ヶ月無料体験
インターリンク マイIP SoftEther版
- 料金:
- 月額: 1,320円
- 初期費用: 無料
- サービス内容:
- 固定IPアドレス
- 日本のIPアドレス利用可能
- 接続台数: 3台まで
- 通信速度: プランによる
- セキュリティ: SoftEther VPNプロトコルによる暗号化
- サポート: 日本語対応
法人向け固定IPサービス一覧
完全な意味での法人向けについては費用やサービス内容についてはISPの担当に問い合わせて見積もりをしてもらうなどで話を進めるものです。
以下の紹介する法人向けサービスについても基本プロバイダに問い合わせをすることを強くお勧めします。
NTTPCコミュニケーションズ | KDDI | So-net | BIGLOBE | Nifty | IIJ | さくらインターネット | IDCフロンティア | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サービス名称 | Infosphere | Ether Economy | 固定IPアドレス | 固定IPアドレス | IPoE固定IPオプション | IIJ FiberAccess/F | ハウジングサービス | グローバルIPアドレス |
提供可能IPアドレス数 | 1~ | 1~ | 1~ | 1~ | 1 | 1~6 | 1~128 | 1~ |
月額料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 550円~ | 4,000円~ | 3,245円 | 要問い合わせ | 242円 | 要問い合わせ |
セキュリティ機能 | DDoS対策、ファイアウォール | DDoS対策、ファイアウォール | ファイアウォール | ファイアウォール | 情報なし | DDoS対策、ファイアウォール | DDoS対策、ファイアウォール | DDoS対策、ファイアウォール |
サポート体制 | 24時間365日対応 | 24時間365日対応 | 平日9時~17時 | 24時間365日対応 | 24時間365日対応 | 24時間365日対応 | 24時間365日対応 | 24時間365日対応 |
IPv6対応 | IPoE方式で対応 | IPoE方式で対応 | v6プラスで対応 | IPoE方式で対応 | IPoE方式で対応 | IPoE方式で対応 | IPoE方式で対応 | 未確認 |
特徴 | 広範なIPアドレス数に対応可能、セキュリティ機能が充実 | 高品質な回線品質、法人向けソリューションが豊富 | 低価格帯から利用可能、個人・SOHO向け | 安定した通信品質、多様な料金プラン | IPv6にも対応、高速通信が可能 | 柔軟なネットワーク構築、高度な技術サポート | サーバー設置スペースと固定IPアドレスをセットで提供 | データセンター向け、高速・大容量通信 |
NTTPCコミュニケーションズ
Infosphereは、NTTPCコミュニケーションズが提供する法人向けインターネット接続サービスです。固定IPアドレスはオプションとして提供され、1個から必要な数だけ取得できます。DDoS対策やファイアウォールなどのセキュリティ対策も充実しており、24時間365日のサポート体制も整っています。3 サービスレベルアグリーメント (SLA) などの詳細情報は、個別に問い合わせる必要があります。
KDDI
Ether Economyは、KDDIが提供する法人向けイーサネット接続サービスです。固定IPアドレスは標準で提供され、1個から必要な数だけ取得できます。DDoS対策やファイアウォールなどのセキュリティ対策も充実しており、24時間365日のサポート体制も整っています。4 提供されるIPアドレスの種類 (IPv4/IPv6) やSLAなどの詳細情報は、個別に問い合わせる必要があります。
So-net
So-netの法人向けインターネット接続サービスでは、固定IPアドレスをオプションとして提供しています。1個から取得可能で、月額料金は550円からです。ファイアウォールなどのセキュリティ対策も提供しています。5 サポート体制は、平日9時~17時となっています。提供されるIPアドレスの種類 (IPv4/IPv6) やSLAなどの詳細情報は、個別に問い合わせる必要があります。
BIGLOBE
BIGLOBEの法人向けインターネット接続サービスでは、固定IPアドレスをオプションとして提供しています。月額料金は4,000円からで、ファイアウォールなどのセキュリティ対策も提供しています。6 サポート体制は24時間365日対応です。提供されるIPアドレスの種類 (IPv4/IPv6) やSLAなどの詳細情報は、個別に問い合わせる必要があります。
Nifty
Niftyは、「IPoE固定IPオプション」を提供しています。月額料金は3,245円で、IPoE接続方式により安定した通信環境を実現しています。初期費用は5,500円です。1 Niftyのウェブサイトではセキュリティ対策に関する詳細な情報は見つかりませんでしたが、一般的にIPoE接続ではPPPoE接続よりもセキュリティリスクが高いとされているため、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。サポート体制は24時間365日対応です。
IIJ
IIJ FiberAccess/Fは、IIJが提供する法人向けフレッツ光対応接続サービスです。固定IPアドレスは、1/256C(1個)・1/64C(2個)・1/32C(6個)の3種類から選択できます。月額料金は14,700円からで、DDoS対策やファイアウォールなどのセキュリティ対策も充実しています。2 IIJはIPv6アドレスにも対応しており、IPv6接続サービスも提供しています。サポート体制は24時間365日対応で、SLAなどの詳細情報もウェブサイトで公開されています。
さくらインターネット
さくらインターネットは、ハウジングサービスにおいて固定IPアドレスを提供しています。1~128個まで割り当て可能で、月額料金は1IPアドレスあたり242円です。DDoS対策やファイアウォールなどのセキュリティ対策も提供しています。7 また、さくらインターネットでは、「専用グローバルネットワーク」というオプションがあり、IPv6アドレスの追加割り当て (/64) が可能です。サポート体制は24時間365日対応です。
IDCフロンティア
IDCフロンティアは、クラウドサービスにおいて固定IPアドレスを提供しています。1個から必要な数だけ取得できます。DDoS対策やファイアウォールなどのセキュリティ対策も充実しており、24時間365日のサポート体制も整っています。 提供されるIPアドレスの種類 (IPv4/IPv6) やSLAなどの詳細情報は、個別に問い合わせる必要があります。
固定IPプロバイダ 総括として
- 固定IPアドレスとは: インターネット上の住所であるIPアドレスが固定で、接続のたびに変わらないアドレス。
- 固定IPアドレスの必要性: 通常のインターネット利用では不要だが、サーバー運営、リモートワーク、VPN利用、安定した通信が必要なサービス、IoT機器のコントロールなどで必要。
- 固定IPアドレスのメリット: 安定した通信、リモートアクセス、セキュリティ向上。
- 固定IPアドレスのデメリット: 追加コスト、プロバイダによっては設定が複雑。
- 固定IPプロバイダの選び方: IPv4/IPv6対応、固定IPアドレスの範囲と数、回線速度と安定性、サポート体制、料金体系を確認。
- 個人向けおすすめプロバイダ:
- GMOとくとくBB:シンプルな配線でネット利用と固定IP利用を両立可能。
- インターリンクZOOT NATIVE:高速インターネット回線と固定IPを両立したい場合におすすめ。
- VPNサービス利用の選択肢: プロバイダ変更なしで固定IPアドレスを利用可能。
- VPNサービス利用のメリット: 現在のISPの契約のまま固定IPを利用できる。
- VPNサービス利用のデメリット: 通信速度の低下、VPNサービス側の障害・メンテナンスの影響。
- 法人向け固定IPサービス: NTT PCコミュニケーションズ、KDDI、So-net、BIGLOBE、Nifty、IIJ、さくらインターネット、IDCフロンティアなどが提供。
- 法人向けサービスのポイント: サポート体制、セキュリティ対策、SLA(サービス品質保証)などを確認。
- 固定IPアドレス利用の注意点: 用途に合わせて適切なプロバイダとプランを選択することが重要。
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