インターネット接続サービスを比較検討していると、必ず目にする「v6プラス」という言葉。
多くのプロバイダがこのv6プラスをサービスとして提供しています。
- GMOとくとくBB
- So-net
- @nifty
- enひかり
- TikiTiki
- かもめインターネット
- タイガースネット
などなど、まだまだあります。
この記事では、v6プラスについて多くの読者が抱く次の3つの疑問に明確に答えていきます。
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これら各社の提供するv6プラスは、サービス内容や回線品質に違いがあるのか?
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あるとすれば、それは何で、どのような判断基準で選べば失敗しないのか?
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v6プラスにすることでデメリットはないのか?
結論から先にお伝えすると、答えは少し意外なものです。順番に見ていきましょう。
①IPv6とは?仕組み・メリット・速くなる理由まで5分でわかるやさしい解説からどうぞ。

そもそも「v6プラス」とは何か?IPv6と何が違うのか?
「v6プラス」とは、株式会社JPIX(旧・日本ネットワークイネイブラー株式会社/JPNE)が提供しているIPv6インターネット接続サービスの商品名です。
それ以上、何か特別な技術や規格を表しているわけではありません。
※2023年1月、日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)は日本インターネットエクスチェンジ株式会社と合併し、現在は株式会社JPIX(KDDIグループ)に商号変更しています。
技術的にいえば、v6プラスは「IPv6+IPoE方式」のインターネット接続サービスで、MAP-EというIPv4 over IPv6技術を採用したものです。
商品名としての位置づけを整理すると、他社の似たサービスとの関係はこうなります。
| 提供元 | 商品名 | 採用技術 |
|---|---|---|
| 株式会社JPIX(旧JPNE/KDDIグループ) | v6プラス | MAP-E |
| インターネットマルチフィード社 | transix | DS-Lite |
| NTTコミュニケーションズ | OCNバーチャルコネクト | MAP-E(独自仕様) |
| Biglobe | v6オプション | MAP-E(独自仕様) |
| BBIX社 | IPv6高速ハイブリッド(ソフトバンク採用) | 4rd/SAM |
| アルテリア・ネットワークス | クロスパス | DS-Lite |
これらはすべて、各社が提供しているIPv6インターネット接続サービスの商品名です。
つまり「v6プラス」は数あるIPv6インターネット接続サービスのひとつで、JPIX社(旧JPNE)が提供している商品――それ以上でもそれ以下でもありません。
v6プラスを申し込めば何ができるようになるのか?「v6」に何が「プラス」されるのか?
「プラス」という言葉自体は商品名の一部に過ぎないので、深い意味を求めても仕方がない――と言いたいところですが、実はこの「プラス」には非常に大きな意味があります。きわめて重要な機能がプラスされているのです。
標準のIPv6接続だけでは、ほとんどのWebページは速くならない
標準のIPv6インターネット接続サービス(つまり、何も追加機能がついていないIPv6だけのサービス)を申し込んでも、できることは「IPv6対応のサイトに高速で繋げる」というだけです。
IPv4のままのサイト――つまり世の中のサイトの大多数――には、この高速なIPv6通信は使えません。IPv4のパケットはIPv6の通信経路を通れないからです(IPv4とIPv6は相互に互換性がない)。
これは大問題です。世の中のサイトのほとんどが、いまだにIPv4のまま運用されています。Yahoo!もAmazonも全くIPv4のままです。私たちが普段ネットで利用しているサイトの大半は、IPv6を導入したところで標準のIPv6では見られません。
これらのサイトを見るには、従来通りルーターにプロバイダ発行の接続ID/パスワードを設定し、IPv4でPPPoE接続を確立させる必要があります。しかしご存知のとおり、PPPoE接続のIPv4通信は時間帯によっては大渋滞を起こし、使い物にならないほど遅くなります。
これでは速度改善のためにIPv6を導入した意味がありません。
そこで登場するのが「IPv4 over IPv6」
この問題を解決するため、IPv4のパケットもIPv6の通信経路を通れるように工夫した技術が「IPv4 over IPv6」です。これをプラスしたのが、v6プラス(および同種の他社IPv6サービス)の正体。
つまり「v6プラス」の”プラス”とは、このIPv4 over IPv6機能のことなのです。
これによりIPv6対応サイトでない一般のIPv4サイトでも、高速なIPv6回線で通信できるようになります。先に表で挙げた「transix」「OCNバーチャルコネクト」「v6オプション」「IPv6高速ハイブリッド」「クロスパス」も同様に、IPv4 over IPv6機能を提供するIPv6インターネットサービスです。
📌 ところで――
「IPv4のサイトをIPv6回線で通せる」という仕組み、不思議に思いませんか?道路はIPv6なのに、目的地(サーバー)はIPv4のまま、というねじれをどう解消しているのか――別記事で図解付きで解説しています。
v6プラスを提供する各社のサービスに違いはない!
冒頭でも書いたとおり、v6プラスは複数のプロバイダが提供しています。しかし――
株式会社JPIX以外の各社が提供しているv6プラスは、各社独自のものではありません。すべてJPIX社と提携して、JPIX社のv6プラスを”代理販売”しているだけ。
つまり各社のv6プラスは、すべてJPIX社のv6プラスそのものなのです。
結果として、どのプロバイダのv6プラスを使ってもサービス品質はまったく同じです。
契約先プロバイダの設備は一切使われません。GMOとくとくBBで契約しようと、@niftyで契約しようと、So-netで契約しようと、実際の通信はすべてJPIX社の設備を経由します。
では、各社のv6プラスは何が違うのか?
サービス品質は同一なので、選び分けの判断基準は次のような「v6プラス以外の付加価値」の比較になります。
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月額料金――プロバイダ部分の月額やキャンペーン特典
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キャッシュバック――新規契約時の還元キャンペーン
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ルーターのレンタル提供――無料か有料か、永年か期間限定か
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セキュリティオプション――付帯セキュリティの内容
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サポート品質――電話・チャット・メール対応の評判
v6プラスの「中身」は同一なので、これら周辺サービスでお得なところを選ぶのが正解です。
📌 具体的にどう選ぶか?
v6プラスを含めたIPv6プロバイダ全体の選定基準を、5つのポイントで整理した記事があります。契約前にぜひご一読ください。
v6プラスのデメリットは契約前に必ず知っておくべき
v6プラスは多くのプロバイダで利用しやすく、特にNTTのHGW(ホームゲートウェイ)が手元にある方は市販ルーターを別途準備しなくても利用可能という大きなメリットがあります。
しかし、いくつかの使い方が制限されるデメリットもあります。これを知らずに契約すると後悔します。
これまでIPv4で出来ていたことの一部が制限される、または完全に出来なくなる
① IP電話(050番号)系のサービスが使えなくなる
② 自宅Webカメラの外出先からの確認が制限される
③ オンラインゲームのホスト役は不可(ゲスト参加はOK)
④ 自分が使えるポート番号は契約してみないと分からない
🔀 ポート開放問題でお悩みの方へ
- 制限なくポート開放したい方 → ソフトバンク光の「IPv6高速ハイブリッド」(4rd/SAM方式)が唯一の選択肢。詳細は④選び方記事へ
- 楽天ひかりを検討中/契約中の方 → DS-Lite方式のためポート開放は完全不可。注意点を⑤楽天ひかりの注意点記事で確認
- 普通のWeb閲覧・動画視聴中心の方 → v6プラスで全く問題なし
結局、v6プラスを選ぶべきはどんな人?
これまでの内容を踏まえると、v6プラスが向いているのは次のような方です。
逆に、自宅サーバー運用やオンラインゲームのホスト役などポート開放が必要な使い方をするなら、v6プラスではなくソフトバンク光のIPv6高速ハイブリッド一択になります。
まとめ|v6プラスは各社同一サービス。違うのは”周辺”の付加価値
最後にこの記事のポイントを整理します。
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v6プラスは株式会社JPIX(旧JPNE/KDDIグループ)が提供するIPv6インターネット接続サービスの商品名
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多くのプロバイダがJPIX社と提携して“代理販売”しており、サービス品質はすべて同一
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選び分けの基準は料金・キャッシュバック・ルーターレンタル・サポートなどの周辺要素
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v6プラスの「プラス」とはIPv4 over IPv6機能のこと――これがあるからIPv4サイトもIPv6回線で見られる
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デメリットはIP電話の不可・ポート開放の大幅制限――該当する使い方をする方は要注意
「v6プラスを提供しているプロバイダのうち、どれを選べばいいか」と悩んでいた方にとって、この記事が判断の助けになれば幸いです。
中身は同じ、違うのは周辺――この事実を知っているだけで、必要以上に契約先選びに迷わずに済みます。
📖 次に読むべき記事はこちら
読み終えたいま、あなたの気持ちはどれに近いですか?気持ちに合うものを選んで次に進んでみてください。
→ IPv6インターネットサービスの選び方【完全ガイド④】
選定で見るべき5つのポイントと、契約前のチェック事項。
→ 楽天ひかりのIPv6を使うときの注意点【完全ガイド⑤】
DS-LiteとMAP-Eの違い、フレッツジョイント未契約問題まで。

→ IPv6が使えているか確認する方法【完全ガイド②】
判定サイト1分チェックから、デバイス別の確認手順まで。



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