楽天ひかり開通工事がいる場合といらない場合

楽天ひかり

モバイル回線会社の楽天が固定回線である光回線を提供していますが、楽天ひかりのサイトを見ると開通に工事が必要な場合と不要な場合があるように書かれています。

そのどちらかで開通にかかる費用が大きく違うので検討している人にとっては気になるところです。

楽天ひかりのサイトを見てもよく分からない点解説のシリーズ1回目スタートです。

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楽天ひかりを開通するのに必須の設備

NTT局舎から自宅までの光ファイバーケーブルの敷設

楽天ひかりはNTTのフレッツ回線の設備をそのまま利用する光コラボ回線ですので、ユーザーの自宅には最寄りのNTT局からの光ケーブルが来ていないといけません。

NTTのフレッツで利用されている光ケーブルは大抵ユーザーの自宅近くまでは来ていますので、通常は電柱そばのクロージャで分岐して自宅まで引き込む作業だけで工事は完了します。

引き込まれた光ケーブルに信号を変換するための光モデム(ONU)の接続

光ケーブルを通ってやってくる信号は光信号で、これをLANケーブルで流せるイーサーネット信号に変換するために回線終端装置とよばれる光のモデム(GE-ONU)に接続します。

引き込まれた光ケーブルの先端には光コンセントが取り付けられるので、モデムと光コンセントを「曲げフリーケーブル」という光ケーブルで配線することでモデムの接続を行います。

楽天ひかりで開通工事が要らない場合とは?

引き込み線+光コンセントが既にある場合

引き込み線と光コンセントが既にある場合はあとはモデムさえあれば開通できるので開通工事は要りません。

開通予定日より前にあらかじめ光モデムと曲げフリーケーブルが送付されてくるので開通日に光コンセントとモデムを曲げフリーコードで接続することで開通できます。

GE-ONUの”認証”ランプ”光回線”ランプが点灯したら楽天ひかりはこれで開通となります。

ただ開通しただけではインターネットはまだ利用できません。 楽天ひかりが指定するクロスパス対応のルーターを準備しなくてはなりません。ルーターがプロバイダにIPv6でネイティブ接続(IPoE接続)することでインターネットが使えるようになります。

このような開通方法は派遣による開通工事がなくNTT局内での登録工事だけですので「無派遣開通」と呼ばれています。

無派遣開通では通常の有派遣開通にかかる開通に際して工事の費用がかかりません。

具体的には以下のような場合が楽天ひかりの開通工事が要らない!

NTTフレッツの設備が既にある場合

かつてNTTのフレッツを引いていたとか、今もフレッツを利用しているという場合です。

この場合には楽天ひかりがNTTフレッツの設備を使う光コラボであることから当然に今の既存の設備を楽天ひかりの開通に利用することが出来ます。

同じ理由から、これまで契約していたのがフレッツではないが、別のコラボ回線(例えばドコモ光やソフトバンク光などなど)だったという場合でも楽天ひかりの開通に利用できる設備ということになります。

光コラボは例外なくすべてNTT東西のフレッツの設備を使っています、

これらの場合はすでにある設備をそのまま利用できるので開通工事は必要なく、無派遣での開通が可能です。開通費用は2200円(税込み)で済みます。

また、これはユーザー自身が以前契約していたものである必要はありません。

借家や賃貸物件などの場合、以前の住居者が契約していたものでも問題ありません。

要はこのような設備が在るか無いかだけのことです。

設備があるのにわざわざ撤去して新しく引き込み工事をやったりはしないということです。

このような無派遣開通で開通日を迎えてもうまく繋がらないというトラブルの対処法については

無派遣工事で開通が出来ない時の対処法(光コラボ共通)で詳しく書いていますので参考にして下さい。

新たに楽天ひかりの開通工事が必要な場合とは?

1.これまでにまったく光回線サービスを契約したことがなく光ファイバーの引き込み線がない場合

今を含めて過去にも光回線をひいたことがない場合は楽天ひかりの開通工事が必要なことはいうまでもありません。

2.何らかの光ケーブルの引込み線はあるがそれがNTTフレッツ(光コラボ含む)のものではない場合

すでに光ケーブルの引き込みや光コンセントらしきものがあったとしてもそれがNTTフレッツや光コラボの設備でなければ、楽天ひかりの開通には利用できません。

楽天ひかりはNTTフレッツの回線設備を使う、光コラボ回線だからです。 

このような場合は新たに楽天ひかりとしての開通工事が必要となります。

光ケーブルの設備があっても、楽天ひかりの開通工事があらためて必要な場合とは

今ある既存の光設備が以下の設備だった場合は楽天ひかりで新たに開通工事が必要になります。

  1. 電力会社系光回線設備
  2. Auひかり
  3. Nuroひかり

電力会社系の回線はそもそもNTTの光ケーブルとは全く違うので楽天ひかりでは流用できません。

電力会社系というのは具体的には次の5つの回線です。

  • 中部電力系の「コミュファ光」
  • 関西電力系の「eo光」
  • 中国電力系の「メガエッグ」
  • 四国電力系の「ピカラ光」
  • 九州電力系の「BBIQ]

Auひかりは使用している光ファイバー自体はNTTが敷設したものなのですが、NTT網内ではフレッツサービスやコラボで利用されるネットワークにはつながっていません。(これをダークファイバーと呼んでいます。)

楽天ひかりはNTTフレッツのネットワーク網を利用する光コラボ回線なのでダークファイバーでは利用できなのです。

NURO光も同じくダークファイバーなので楽天ひかりでは流用できる設備ではありません。

これらの場合は派遣工事による開通工事が必要となります。

マンションの場合は注意が必要

マンションによっては楽天ひかりを開通できないマンションがある

楽天ひかりにはマンションタイプもあります。

しかしマンションで光回線サービスを利用する場合にマンションの設備の違いによって無派遣での開通はもちろん 有派遣での開通工事も出来ない場合があります。

残念ながらこの場合には楽天ひかりは諦めざるを得ません。

各部屋まで光ファイバーが来ているマンション(光配線方式導入マンション)の場合

各部屋には光コンセントが設置されてるのですが、これがNTTフレッツのものでなければ楽天ひかりには使えません。

戸建てタイプと同様で①電力会社系の設備、②Auひかりマンションタイプの設備 ③NURO光マンションの設備などでは楽天ひかりの開通に利用できません。

これらの設備の他にNTTフレッツの設備も併設されていればそちらを利用することで楽天ひかりを開通させることは可能ですが、そのようなマンションは激レアでしょう。

光配線方式が未導入でVDSL方式のマンションの場合

楽天ひかりのマンションタイプは光配線方式にもVDSL方式にも対応しています(月額料金も同じです)。

マンションにNTTフレッツのVDSL設備が導入されていれば楽天ひかりの開通は可能です。

しかも無派遣での開通が可能な場合が多いはずです。

ユーザーがNTTフレッツのマンションタイプを契約したことがなくてもマンションにNTTフレッツのVDSLがあればOKです。

しかし逆に、マンションに導入されているVDSL設備がNTTフレッツのものではなく①電力会社系②Auひかりマンションタイプのものしかない場合は、VDSL方式の楽天ひかりも開通は諦めざるをえません。

Nuro光にはVDSL方式はそもそもありません。

楽天ひかりがNTTフレッツの設備を使う光コラボである以上当然なのですが、ここは注意が必要です。

ただ、マンションには規模にもよりますが、複数の通信事業者のVDSLが一緒に設置されていることも珍しくありません。

ですので同じマンションの住人でもフレッツを利用している人もいれば、Auひかりマンションタイプを利用している人も居る、という状態が普通に生まれるわけです。

例えばAuひかりマンションタイプを利用しているユーザーでも楽天ひかりマンションタイプに乗り換えることも可能です。

このように1社だけでなく複数のサービスが相乗りで導入されているマンションの場合VDSL方式では乗り換えは自由にOKです。

MDFから来ているジャンパー線をAuのVDSL集合装置からNTTのVDSL集合装置に繋ぎ変えるだけで事足りるからです。

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