楽天ひかりを導入した場合に光電話やテレビサービスがどうなるのかについては楽天のサイトを見ただけではどうもハッキリわからないようです。
本稿では楽天ひかりのオプションサービスについて書いてゆきます。
”楽天ひかり”ってどうよ?
楽天が光回線の提供を始めたのは比較的最近です。
でもスマホと一緒にこの光回線も申し込めば1年間無料!というとんでもないキャンペーンを打ってから急に契約数を増やしています。
ただ、楽天ひかりのサイトを見ても固定回線としてのスペックやサービス内容が今一わかりづらいこともあり躊躇している人も多いはずです。
ネット上の情報でも「テレビサービスのオプションは無い。」と書いているものもあれば「テレビも見れます。」と書いてあるサイトもある。
一体どっちなんだ? これが本稿のテーマ。
楽天ひかりには”テレビサービスのオプションは無い”が正解
楽天ひかりはNTT東西の光コラボ回線です。
つまり光ケーブルやモデムもすべてNTT東西が”フレッツ光”で提供しているものと同じ。
ひかりの信号もNTT局舎ビルから来ます。(楽天ひかりの開通工事についてはこちら)
つまり回線性能は”フレッツ光”と同じ、というか、フレッツ光そのものです。
これは他社の光コラボ回線でも全く同じことです。
契約先がNTT東西かそれ以外かというだけのことです。
楽天ひかりのオプションはめちゃめちゃ少ない
フレッツ光と同じならフレッツサービスと同じようにいろいろなオプションも付くはずなのですが、楽天ひかりはサービス内容をとてもシンプルにしています。
楽天ひかりはインターネット接続サービスだけの提供に絞っています。
インターネットはIPv6 (IPoE)方式が標準提供されます。
ひかり電話もありません。
テレビオプションもありません。
光電話やテレビサービスが必要ならそれらについてはNTT東西と直接に契約して下さい。というやり方です。
光コラボというのは設備こそNTT東西から卸買いしていますが、それにどのようなサービスを乗せるかはコラボ事業者の自由です。
楽天ひかりのようにインターネット接続サービスのみを提供している事業者もあれば、ドコモ光やソフトバンク光のように光電話やテレビサービスもオプションで提供している事業者もあります。
無料期間が過ぎると通常の利用料金に戻りますが(戸建てタイプで4800円/月、(マンションタイプで3800円/月)、これらのオプションが一切ないものとして考えると特段お安いサービスではありません。普通ですね。
テレビサービスは別途NTTなどと契約すれば利用可能
とはいえ、筆者宅のように地上デジタルの電波がとても入りづらい地域に住んでいる場合アンテナ受信ができないのでどうしても光回線にテレビが見れるオプションが必須です。
いくらネットで情報が得られる時代だといってもテレビが一切見れません!というのはキツイ。
特に災害時などはやはり情報源としてテレビは絶対に必要です。
楽天ひかりは、NTT東西のフレッツ光とシステムが全く同じものなので、フレッツ光で使えるサービスは全て契約さえあれば同じように使えます。
ただしこの契約は楽天ひかりの契約とは関係のなく全く別の契約です。
楽天ひかりで使えるテレビサービス
1 フレッツテレビ(NTT東日本、NTT西日本)
NTTのフレッツ光がオプションで提供するテレビサービス。
NTT東西に直接申し込みます。(NTT西日本 NTT東日本)
契約もユーザーとNTT東西の直接契約であって楽天ひかりは関係ありません。
楽天から提供されているインターネット用の光モデム(GE-ONU)の他にテレビ用の光モデム(V-ONU)が必要になります。
NTTに申し込むとV-ONUを追加して設置に来ます(派遣工事)。
V-ONUからはTV用の同軸ケーブルが伸びてくるのでそれをTV直前で2分波(BC,CS用と地デジ用に)してTVにつなげればそれでOK
もし宅内に各部屋でもTV視聴が出来るような屋内配線がすでにあるならV-ONUからの同軸ケーブルを分配器の入力端子に接続すれば、各部屋でも複数台のTVでも視聴が可能になります。
視聴するTVが複数台であっても利用料金は変わりません。(フレッツテレビの最大の特徴!)
各部屋で視聴できる屋内配線がないという場合はフレッツテレビの開通工事のオプションで工事をやってくれます(ホーム共聴工事)。
ただし楽天ひかりのマンションタイプでVDSL方式の場合はフレッツTVは契約できません(マンションタイプでも光配線方式の場合は東日本エリアの場合はOK、西日本エリアは不可)。
VDSLにはフレッツTVの信号が流せないからです。その場合は以下の契約を検討することになります。
2 ひかりTV(NTTぷらら)
フレッツTVとは違いマンションVDSL方式でも利用できるサービスですが、基本1契約で1台のTV接続が基本のサービスです。
NTT東日本や西日本とは違うNTTぷららに直接申し込みます。
契約するとひかりTVチューナー(STB=セットトップボックスとも言います)が送られてきて、これをONUに繋ぎます。
ONUにはインターネット用にすでにブロードバンドルーターが繋がっているのでハブ等を使って配線します。
ルーターのLANポートもハブではありますが、この配下にひかりTVチューナーを繋ぐ配線方法はひかりTVでは動作保証が取れていません。ルーターに有線でWindowsのPCが繋がっている場合にPCがシャットダウンされたときにTVの画像乱れが発生する場合があることが報告されています。
ひかりTVチューナーは外付けHDDをつなげば録画が出来る仕様で、通常のDVD録画機と同じように録画予約なんかも普通に出来る。トリプルチューナータイプなら裏番組を2つ録画しながら別CHの視聴もOKです。
ひかりTVチューナーはレンタルも買い取りもあります。
ただひかりTVの最大の問題は2台以上のTVで利用する場合です。
ひかりTVは基本、1台のチューナーには1台のTVしか繋げられない仕様であり、しかも契約アカウントと利用チューナーとTVまでもが完全に紐づけられてしまいます。
アカウントに紐づけられたTV(1台のみ)以外のTVでも視聴したい場合は別途ひかりTVに対応した機器(Amazon Fire TVやひかりTV対応のブルーレイディスクプレーヤー、など)を自分で購入しなければなりません。
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