NTTのフレッツや光コラボ回線でマンションタイプ(VDSL方式)を契約すると、宅内にレンタル提供される白い小型の機器、それが「VH100 4E」です。
本記事は「VH100 4ES」「VH100 4EN」のどちらの読者にも対応しています。
さらにNTT西日本エリアで「SB100E」を使っている方も中身は同じ機器なので、そのままお読みいただけます。
はじめて手に取った方の「これ何?」、届いたばかりの方の「どう設定するの?」、ランプが点滅して困っている方の「故障かな?」、長く使っている方の「そろそろ交換すべき?」――よくある4つの疑問にひとつずつ答えていきます。
VH100 4Eとは? はじめて手にした方へ
NTTがマンションに提供する「VDSLモデム」です
VH100 4Eは、マンションの共用部分まで来ている光ファイバーを、各部屋までの電話線(メタル線)に変換するための機器です。
光ファイバーを部屋まで引き込まずに、既存の電話配線を使ってインターネットを各戸に届けるしくみで、これをVDSL方式といいます。
つまり、光回線のマンションタイプを契約した方の部屋にはほぼ必ず置かれている機器で、これがないとインターネットに繋がりません。レンタル品なので、回線を解約するときは返却が必要です。
VH100 4ES・4EN・NB100E・SB100Eの違い
同じシリーズに似た型番がいくつかあって戸惑う方も多いので整理します。
- VH100 4ES NTT東日本エリアで提供されるVDSLモデム。製造メーカーが住友電工系。
- VH100 4EN 同じくNTT東日本エリアの機器。製造メーカーがNECアクセステクニカ系。外観やランプの並びが少し違うだけで、機能・性能は4ESとまったく同じ。
- SB100E NTT西日本エリアでの呼び方。中身はVH100 4ESと同じ機器。
- NB100E NTT西日本エリアでの呼び方。中身はVH100 4ENと同じ機器。
つまり、ご自宅のモデムが「4ES」「4EN」「SB100E」のどれであっても、本記事の内容はそのまま当てはまります。
10年以上前の機種だけど、これが最新です
VH100 4Eの提供開始は2008年ごろ。すでに10年以上経過していて、通信機器としては異例なほど年季の入ったモデルです。それでもNTTが提供するVDSLモデムとしては、これが現在の最新機種です。
マンションの電話配線を使う技術は、VDSLの次世代として「G-fast」という新方式が実用化されつつありますが、こちらはau光マンションタイプGなど一部での採用にとどまっていて、NTTのフレッツや光コラボ回線では使われていません。
「もっと新しいモデムに替えてほしい」と言ってもVH100 4Eしか出てこないのは、こうした事情によります。
届いたばかりの方へ|設定方法と配線手順
VH100 4E本体の設定は不要です
結論から言うと、VH100 4Eそのものにユーザーが行う設定はありません。パスワード入力もユーザー名登録もなく、開封して配線して電源を入れるだけで動きはじめます。
はじめての方は「何か設定画面を開かないといけないのでは?」と身構えがちですが、その心配は不要です。
配線の手順は3ステップだけ
- 壁の電話モジュラージャックと、VH100 4Eの「LINE」ポートを電話コードでつなぐ
- VH100 4Eの「LAN」ポートと、wifiルーターやパソコンをLANケーブルでつなぐ
- 付属のACアダプタを本体とコンセントに差し込み電源を入れる
しばらくすると「VDSL/LINK」ランプがゆっくり点滅し、共用部の集合装置と通信を始めます。点滅がぴたりと止まり常時点灯(緑)になれば接続完了です。
あとはwifiルーターやパソコン側の設定(プロバイダのID/パスワード入力など)に進んでください。
HGW一体型(RV340・RV440など)の場合
VDSLモデムには、ホームゲートウェイ(HGW)といって光電話用アダプタやルーター機能が一体になったタイプがあります。型番でいうとRV340、RV440などです(もう新規開通や故障で交換する場合でもこの一体型は廃盤で提供されません)。

こちらをお使いの場合は、ルーター部分にインターネット接続設定(プロバイダのID/パスワード)が必要になります。設定方法は契約先のカスタマーサポートに連絡すれば手順を案内してもらえるので、自力で迷う必要はありません。
ランプが点滅・異常な時の見方と対処法
VH100 4Eのトラブルは、ほとんどの場合本体前面のランプを見れば原因が絞り込めます。順番に解説します。
POWERランプ
緑点灯 これが正常な状態です。
消灯 電源が入っていません。コンセントを別の口に差し替えても点灯しないなら、本体故障の可能性が高いです。回線契約先のカスタマーサポートに連絡し、機器交換(無償)を依頼してください。
VDSL/LINKランプ
緑点灯 正常。マンション共用部の集合装置とちゃんと通信できている状態(リンクアップ)です。
ゆっくり点滅 異常です。集合装置との通信が切れている状態(リンクダウン)です。以下の手順で復旧を試みます。
- VH100 4Eの電源コードを抜き電源を落とす
- 壁のモジュラージャックとモデムをつなぐ電話コードを抜いて、もう一度しっかり差し直す
- 電源を入れ直す
- VDSL/LINKランプがゆっくり点滅を始める
- 点滅が止まって常時点灯になれば復旧
これでも点滅のままなら故障対応が必要です。詳しくはVDSLモデム VDSL/LINKランプの点滅もあわせてご覧ください。
消灯 これも異常。VH100 4Eが故障していて集合装置との通信を開始できていない状態です。すぐに無償交換を依頼してください。
LAN LINKランプ
緑点灯 正常。後ろにつながっているwifiルーターやパソコンと通信できている状態です。
消灯 異常です。原因は3パターン考えられます。
- 後ろにつないだ機器(wifiルーターやパソコン)が反応していない
- VH100 4Eの故障(LANポートが反応しない)
- LANケーブルの内部断線
まずLANケーブルを別のものに交換して切り分けると、原因がしぼれます。
ACTランプ
点滅または瞬間的に消灯 正常です。データの通信中だけ点滅し、通信していないときは消えるランプなので、点いたり消えたりするのが正しい姿です。
ずっと消灯のまま 異常です。VH100 4Eと後ろの機器の間でデータがまったく流れていない状態。LAN LINKランプ消灯のときと同じ3パターンを疑います。
ALARMランプ
消灯 これが正常です。通常このランプは消えています。
赤点灯 異常です。VH100 4E本体が故障しています。カスタマーサポートに連絡し、すぐに交換してもらってください。
長く使っている方へ|交換時期と無料交換のコツ
「もう古いから交換」は基本的にできません
VH100 4Eはレンタル品なので、回線を契約している間は無料で交換してもらえます。ただし注意点があります。「長年使っているから新しくしたい」という理由だけでは、オペレーターによっては交換に応じてくれない場合があるのです。
NTTは「壊れていないなら使い続ける」が基本姿勢で、年数だけを理由にした交換は対応の対象外という扱いになりがちです。
交換してもらうための2つのコツ
長く使っていて挙動が怪しい、念のため替えてほしい、という時には、次の2点を伝えると確実に交換に応じてもらえます。
① ランプ状態に異常がある、と伝える
具体的には「アラームランプが時々赤く点灯する」「LANケーブルを替えてもACTランプがまったく反応しない」など。実際にそういう挙動が出ているはずです。
ただし「VDSL/LINKランプが点滅している」は伝えないほうが無難です。これは回線断を示すランプで、NTT側が回線試験をすれば事実かどうかすぐに分かるため、「点滅していると言っていたのに正常ですね」と判断され、訪問修理に切り替わる可能性があります。
② 「宅配で送ってほしい」と伝える
NTTの故障対応には訪問修理と宅配交換の2種類があります。判断に迷う症状だと訪問修理になりがちですが、NTTは効率の観点から宅配交換を優先する傾向があります。
「日中は在宅が難しい」と伝えれば、自然に宅配交換になります。
まとめると、こう伝えるとほぼうまくいきます。
「ネットが時々繋がらなくなって、モデムを見るとアラームランプが赤く点灯しています。日中は在宅が難しいので、交換機器を宅配で送ってもらえますか」
送られてくるのは新品とは限りません
ひとつだけ覚えておきたいのが、NTTのレンタル機器は基本的にリユース品(再生品)だということです。
故障交換でも新規開通でも同じで、再生品の在庫があればそれが送られてきます。再生品の在庫が切れているときだけ新品が出ます。
「新品を希望」と伝えても必ず通るわけではないので、そこは過度な期待をしないほうがいいでしょう。動作上はリユース品でも問題ありません。
交換後の設定はどうする?
VH100 4E単体であれば交換後の設定は不要です。配線して電源を入れるだけで動きます。
HGW一体型(RV340・RV440など)を交換した場合のみ、ルーター部分のインターネット接続設定(プロバイダID/パスワード)を再度入力する必要があります。設定値は契約先のカスタマーサポートに問い合わせれば教えてもらえます。
まとめ
VH100 4Eは古い機種ですが、NTTのVDSL方式マンションタイプでは現役の最新機種です。本体の設定は不要で、配線して電源を入れるだけで動きます。
トラブル時はランプを見れば原因が絞れますし、長く使っていて不安な時はランプ異常と宅配交換を伝えれば、無料で機器を入れ替えてもらえます。
同じ機器を10年以上使っているお宅も珍しくありませんが、何かおかしいと感じたら遠慮なく交換を依頼してみてください。


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